先日、大型犬であるシェパードが、小型犬かつ15歳という老犬のチワワに衝突し、チワワが心不全で死んでしまった。
という事件がありましたよね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150208-00000022-jij_afp-int
私の息子も、大型犬で、さらに、並みのラブラドルレトリバーよりも一回り大きい子です。
確かに他人(犬)事ではありません。
こんな事件の前にも、大型犬に噛みつかれた、とか、散歩中の犬が土佐犬に襲われた、とか。
大型犬の事件は絶えることがありません。
そのたびに、大型犬に対し、恐怖心や偏見を持たれてしまうのではと、常に悲しくなります。
もちろん、私の子は小さいころから厳しく躾け、愛情も家族以上に注いで育てました。
その甲斐あってか、何をされても決して牙をむかない、唸ることも知らない、優しい子に育ちました。
私は犬にかかわらず、動物は特に大型のものが大好きです。
馬も、サラブレットやクォーターホースも好きですが、やはり、ばんえい競馬にも出ている農耕馬のブルトンやペルシュロンは特にカッコよくてたまりませんし。
地上最大の肉食獣と言えば「シロクマ」!正確にはホッキョクグマですが、そのシルエットや大きな頭、前足が悶絶するほど好きです。
フクロウも、メンフクロウやモリフクロウも捨てがたいですが、ユーラシアワシミミズクのあの大きさは体が震える興奮を覚えます。
とはいえ、ただただ大きいから好き!という単純な話ではなく、もちろん個体差や性格、育ちなどで大きく変わってはきますが。
大型種というのは、基本、大らかで優しく、大人しい子が多いからです。
そして、私の体いっぱいの愛情表現も難なく受け止められるのもありますね(←)
犬なんて特にだと思っています。
もともとは優しく、落ち着きがあり、おっとりとした子が多いはずの大型犬が、何故、ああなってしまうのか。。。
もう、聞く必要もないですよね。
原因は「飼い主」ですよ。
犬を育てるというのは、人間の子供を育てるのに似ています。
しっかり育てれば、誰にも負けない引けを取らない、立派な自慢の子になります。
しかし、それを怠れば、問題行動を絶えずお越し、最終的には始末に負えなくなります。
とっても簡単なことなのに、世の中の人の半分以上がそれをわかっていないように思います。
私の子にも昔、事件がありました。
でも、私たち側が加害者ではなく、被害者でした。
私の小蒔朗(こじろう)が確か4歳くらいのころ。
家族でニセコに旅行に行き、もちろん小蒔朗も一緒に連れて行きました。
そこで、初めての「ドッグ・ラン」デビューをしようと、ドッグ・ランの場所を調べて向かいました。
行けば、やはり、世は小型犬ブーム。
数匹の先客さんがいました。
私だけ、大型犬でしたので、「大丈夫ですか?」と聞けば、皆さん快くご了承してくださいました。
ウキウキしながらドッグ・ラン内に入り、遊んどいで~と小蒔朗を放しました。
最初は元気よくちっこい仲間たちのいるところへかけていきました。
それを私たちは微笑ましく眺めていたものです。
と、その中に、一匹。
とんでもない悪魔がいました。
ちっこい仲間の中から唸り声。
そして、それは一目散に小蒔朗に突進してきます。
そこにいたのは、牙をむき出しにして小蒔朗を威嚇してくる「チワワ」でした。
最初は体が大きいからビックリさせてしまったのかな。と思い、小蒔朗を少し遠慮させながら他の子と仲良くさせていたのですが、どうやらそのチワワ。
小蒔朗がかなり気に入らなかったようです。
執拗に小蒔朗の横をピッタリくっつきつきまとい、むき出しの牙をこれでもか!と見せつけて歩いていました。
これにはどうしたものかと、私も眉間に皺がよりました。
チワワの飼い主はといえば、「だめよ~」と遠くからベンチに座って声をかけるだけ。
当然、本人(犬)は利くわけありません。
そして、最悪の出来事が起こりました。
小蒔朗が少し頭を下に降ろした瞬間。。。
「ぎゃわわうぅうぅぅうう!!!」
すごい声でした。
一瞬何が起きたのかわかりませんでした。
次の瞬間、小蒔朗が一目散に私の方へ逃げてきたんです。
小蒔朗本人(犬)も何が何だか、すごく驚いた、そして、おびえた様子でした。
私の母親も慌てて駆け寄ってきて、「噛まれたんじゃない?」というので、顔の周りをすぐさま確認しました。
すると、手に生暖かい濡れた感触。
耳の後ろに、ガッツリ牙を差し込まれた穴が開いてました。
血も滴っていました。
私は頭が真っ白になりました。
それでも、チワワの飼い主は「すみませ~ん」と遠くから言うだけで、私たちに近寄っても来ませんでした。
その後、チワワ本人は噛みついて少し気がまぎれたのか、小蒔朗に付きまとうのはやめましたが、今度は小蒔朗が他の犬と遊ぶのを怖がってしまいました。
あとから、同じラブの男の子が来ても、おっかながってしまい私の後ろから離れようとしません。
初のドッグ・ランが散々で終わってしまい、私たちは、渋々出ることになりました。
その後も、小蒔朗の後遺症は続きました。
対人恐怖症のように、対「犬」恐怖症になってしまったんです。
それまで、散歩中にすれちがったワンちゃんと仲良くすることができたのに、怖がって避けてしまうようになってしまったんです。
友達の愛犬たちにも協力してもらい、なんとか治そうと思ったのですが、ほかの犬が家の中を歩けば、自分は私の部屋のベッドへ上り、帰るまでずっと降りてこないんです。
それでも、この子のえらいところは、どんなに嫌でも、どんなに怖くても、噛みついたりするどころか、唸り声ひとつあげないんです。
我ながらいい子に育ってくれたと、誇りに思います。
しかし、あの日のチワワは私にとっても心の傷です。
「なんで文句の一つも言わずに黙って帰ってきてしまったのか」とすごく悔しい思いでいっぱいです。
おそらく、今回のシェパードのように、大型犬が加害者であれば、このようにニュースで取り上げられるのでしょうが、ニュースで取り上げるほどではない、小型犬の加害事件は、大型犬以上にものすごく多いはずです。
小さいから大ごとになっていないだけで、飼っている人の人数もそうですし、数えきれないほどの数があげられると思います。
私自身も、多くの犬と接してきましたが、噛みつかれた経験は、大型犬よりも中・小型犬の方がはるかに多いです。
中には、噛みついて更に唸りながら離さない子もいたので、指を口の中に突っ込んで「噛みつくとこうなるぞ」と荒いしつけをしてやった子もいます。
以前住んでいた犬OKのマンションでも、私の部屋のお隣さんが、
「あなたのワンちゃんはホント吠えないし、おとなしくていい子ねぇ。前その部屋に住んでた人はダックスを飼ってたんだけど、昼夜問わずにうるさいったらなかったんだから!」
と、住宅事情でも、小型犬は困りもののようです。
吠えるというのは、犬の習性ですし、特に体が小さい小型犬は、自己主張のためにもよく吠えます。
でも、吠え癖や、噛み癖なんて、いくらでも修正できるはずなんです。
犬を飼う、生き物を飼う、ということをおもちゃやゲームを買うことのように簡単に考えないでほしい。
犬を飼うなら、子供を一人作る覚悟で飼ってほしいものです。
もともと、うちの小蒔朗も、うちの愚父の我がままで買ってきた犬でした。
私に押し付けるように世話させ、私が家を出るときに「一緒に連れて行く」と言ったら「俺の犬だ!勝手なことをするな!」と言ってきたバカです。
私の父親のようなバカが少しでもこの世から減ってくれるように祈るばかりです。
犬にかかわらず、猫やインコ・オウム、爬虫類たち。
それぞれ、せっかく生まれて来てくれた命なんです。
それを、無知な人間の勝手な都合や解釈、間違った愛情で、早急に絶たせてしまうことだけは、しないでほしいものです。
私自身も、偏見や思い込みで判断することは毛嫌いする太刀ですが、あのチワワの一件で、よそでチワワを見ても素直に「可愛い」と思えなくなってしまいました。
トラウマって嫌ですよね。


