カブールタクシーカーペット

写真をアップしました。こんな感じだったのです。 ronflat


可愛らしいモスク を後にしてタクシーは走り出した。


ゆっくりと朝の支度を始めるカブールの市街地中心部を離れて郊外へと向かう。

僕は窓ガラス越しに外の風景を見つめ、時折カメラを持ち上げてシャッターを切った。



朝のカブール市内はとても活気に満ち溢れていた。昼間の賑わいとは質が違い、相当にテンションが高く物も溢れているように見えた。


大きな通りにでると、パキスタンほどではないけれど、凝った装飾のトラックが、その荷台に大きな包みを山のように積みあげロープで縛ってユッサユッサと揺れながら走っている。

トラックが砂埃を舞い上げる道の脇では、男たちが大八車のような手押し車に、これまた山のように布や絨毯を積んで運んでいる。


手押し車は進むにも方向転換にも時間が掛かる為、大きな声で怒鳴りながら進行方向への優先順位を主張しながら進む。

押し手の男は顔を真っ赤にして汗をかきながら、押しては怒鳴り道を進んでいる。一日の体力を全て使い切るかのような剣幕である。



朝の冷えた空気の中、手押し車を押す男の頭から湯気が昇っているように見えたが、残念ながらその写真は撮る事ができなかった。

特に旅行中は、「あの時に写真を撮っておけば良かったな。」と思う事がよくあるが・・・仕方が無い。


その交差点は、写真を撮るより眺めている方が面白かったからだ。

そんな時、僕はあまり迷わない方だ。



通りの広くなった場所では各方面に向かうバス、乗合ワゴン、タクシー等の発着場にやってきた人たちが山のような荷物を抱えて乗り物を待っている。


交差点ではそれらが交じり合い、怒鳴り声が響く。砂煙が舞い、湯気が立つ。



夜は物資の運搬が出来ないため(禁止?)朝早くから全てが動き出す感じである。