ラッパの入浴 | のんびり温泉館

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湯守♪と申します。
温泉館、珈琲館、音楽館兼任の主でございます。
気が向いたままに投稿なんぞをしておりますので、不定期ですが、
書き出すと止まらないことになったりもして・・・。

ゆっくりとお寛ぎいただければ 幸いでございます♪

寒くなってきたので、ラッパをお風呂に入れてあげる事にしました。

 
先ずは解体。
光の加減なのか、バルブや菅が真っ黒に写っていますが 動きはスムーズ。シルバーです。
ウォーターキーは開いた状態でセロハンテープで固定してコルクは取外し、小さなネジはやはりテープに包んで失くさない様に留めておきます。
 
そんなに違いはないと思いますが、部品はピストンバルブ毎にお皿を分けておいてあげれば、組み立ての時にキャップもボトムも同じところに戻せますね。
ここのお皿は1番菅用、2番菅用の様に。
 
本体はハダカにしてしまったので、風邪をひかない内に早速お湯の中へ。
この夏は気温が40度にもなりましたからね、お湯の温度も人肌か 暖かくか感じる程度で良いでしょう。
ワタシがお風呂に入るときと ほぼおんなじです。
バスタブの質なのでしょう、ちょっと黄色がかって見えますね。
 
硫黄泉でも炭酸泉でもありません。
バスクリンも入れない方が良さそうです(笑)
ついでに、厚手のタオルを下に敷いておいてあげると浴槽に楽器を当てなくていいかもしれませんね。タオルを底に張り付けておけば良かったかな。
尤もこの楽器はフリューゲルホルンなので、ベル先とマウスパイプ側等の外周に気をつければ ほとんど問題はありませんでしたが。
 
その間に 外した部品の方を洗濯します。
たらいの中にお湯を溜めて 軽く中性洗剤を。
 
フェルトはどうなのか……というお考えも有るかと思いましたが、ダメ元で洗ってみました。
結果的にはキチンと水気をとって乾かしてあげれば 再利用できるみたいです。 再度組み立てた時に2番菅のバルブホールと抜差し管側との間にズレはありませんでしたので。
 
3つのバルブや抜差し管とパイプ類を洗ったところで いよいよ本体内部を清掃。
 
実はここから先の写真は有りません。
本体内部や抜き差し菅もソープ付きのスワブでスリスリしてみたのですが、大した汚れは出てこなかったんです。ひょっとしたらドロドロしたものが出てくるかもと思っていたのですが。
楽器を吹く前には必ずしつこく歯を磨いているのが良かったのかな。
演奏中にも白湯か水しか口にしないようにしていましたので。
 
最後に それぞれに必要なオイルやグリスを多めに塗って 元の通りに組み立てます。
今回換えたのは ウォーターキーのコルクだけということになりました。
金管楽器って丈夫なものですね。
埃が侵入したりしなければ、いや したとしても洗い流せば綺麗になっちゃいますから。
木管楽器じゃこうはいかないし、弦でも塗装していない内側は濡らせないですよね。
 
 
 
そこでオーケストラや吹奏楽バンドの吹奏セクションの方々にお願いです。
白木の舞台では なるべくウォーターキーからの水を舞台面に落としたりしないでくださいねー。
水分が付着すると生の木が反ったりして そこだけはがれてしまいかねませんから。
だって、ヴァイオリンの内側を濡れたタオルで拭いたりしないでしょ?

この事はプロの間でも意外と知られていないみたいです。