瓦町フラッグ 8階にて開催されていた
   高松市保健所 動物愛護啓発パネル展
野良犬・野良猫
しない、させない、増やさない






令和元年度 香川県内の保健所には
3200頭の犬・猫が収容され
1375頭の命が殺処分により失われました

収容される犬・猫の譲渡の取組は進んでいても
収容数も、殺処分数も、全国の他の自治体に比べると多い…

それは
飼い主がいない野良犬・野良猫として
保健所収容される犬・猫が多いから。



なぜ、多いのか?




「保護」「譲渡」を繰り返していても、
殺処分をなくすことはできません。
「行政が、ボランティアが、誰かがやってくれる」
では、絶対に解決しない問題です

◆◆◆


パネル展では、民家の納屋で出産し保健所に収容された、
ある母犬と子犬たちの写真とエピソードが紹介されていました。


元々は飼い主がいたお母さん犬
飼い主がいなくなり、
しばらくは近隣の方が面倒を見ていましたが、
首輪が外れて(外されて)放浪犬になりました。
地域でエサをもらい・・・

今回が3回目の出産…






お母さん犬は新しい里親さんの元へ引き取られ
子犬たちも次々と幸せを掴んでいます。

今回三回目の子犬たちは
ミルクボランティアさんのお世話により、
命が繋がりましたが
その前の二回の子犬たちは・・・
どうなったのでしょうえーん

パネルにも書いてありました。
「助かってよかった」「新しい飼い主が見つかってよかった」という、幸せな話ではありません。

◆◆◆

犬は年に2回の出産、一度に約4〜5頭
猫年に2〜3回の出産、一度に約4〜8匹
を出産します。

生まれた子犬・子猫たちは
保護されない限り
野良犬・野良猫となり、繁殖を繰り返します






外で、
怪我も病気も飢えもなく
健康に生きていくことは
私達が思う以上にとても難しく
生き残ることができるのは
ほんの一部。

交通事故
感染症等の病気で長く苦しんだあげく
命を落とすこともあります。



香川県は犬・猫の殺処分が多い
野良犬・猫が多いという事実は、たくさんの方が知っています。

そこから先
具体的にどうすれば殺処分や収容数を減らすことができるのか。
たくさんの方に知ってもらいたい
考えてもらいたいです。

メディア等の影響もあり、保護犬・保護猫の存在は
一般にも周知され
家族に迎える方も多くなってきた一方で


適正飼養・終生飼養をしない
飼い犬・猫が迷子になっても探さない
犬・猫に無責任な関わり方をする
そんな方もたくさんいます。

皆さんの周りにもいませんか?

◆◆◆

県民一人一人が「現状を知り、行動に移す」気持ちがなければ、
不幸な命が増え続けます。

瓦町フラッグでのパネル展は終了しましたが
高松市動物愛護サイト『わんにゃん高松』にも展示物の一部が公開されています。
ぜひご覧下さい。