蘭奢待の中には東大寺の3文字が入っているんですってね!なんて風流なのでしょう。って、すでにご存知でしたらすみません。
ちなみに蘭奢待。正倉院の宝物リストに記載されている正式名称は黄熟香(おうじゅくこう)だそうです。
展示されているものは、扉の鍵(↑)を除いて全て模造されたものですが、人間国宝の方々の工芸技術にはため息しか出てきませんでした(再現過程の動画が流れていて貴重な風景を見ることが出来ます)
幼い頃両親に連れて行ってもらった正倉院宝物展を思い出します。重厚に黒光る漆、1300年も時が経っていることを忘れさせる貝や鼈甲の輝き、心奪われる瑠璃の色。本物は、悠久の時の流れを身に纏い、圧倒的な雰囲気がありますが、レプリカや模造の品々では、遥かなる時を巻き戻して、純粋に超絶技巧を堪能することが出来たように感じます。
一番の目的は蘭奢待の香り体験でした。
展示エリアの壁4面に並べられているアロマグラスボール。平日に行けたこともあり何度もその香りをいただくことが出来ました
天にも昇るような至福の一瞬。何度も何度も一嗅入魂
私の脳ミソよ、よーく覚えておくんだぞー。
ん?どんな香りだったかですって?私は香道の知識がなく、香りの表現が拙いのですが、ふわっと違和感なく嗅覚に染み込んでくる甘く優しい香りが広がったのち、沈香のような香りになったと言語化させていただくとします。
国宝と同じ成分の香りをいただける機会が畏れ多くて、当時の大気や 熱した温度と混ざり合うと多少は違う香りなのかなぁ、とひねくれた謙遜の気持ちが顔を出しつつも、思う存分蘭奢待を味合わせていただきました![]()
映像技術の進歩や研究の発展のおかげで五感で楽しめるエンタメ的な展覧会は、もっともっと増えていくのだろうな。楽しみです![]()





