今日は朝から少しズレる。


東京駅へ向かうタクシーの運転手さん、

途中までは完璧な道のチョイスだったのに、

東京駅付近でまさかの迷子‼

気づけば神保町…。

オイ汗

なんとか仙台へ向かう新幹線には間に合ったものの、

いつも時間にキッチリなマネージャーがギリギリだったり、

前を走る新幹線の中に病人が出たらしく、

新幹線停車したり…。


少しズレてた。


でも、

嫌な感じはしない。

ただ、

少しズレてるソワソワ感がある。


仙台駅につき、

迎えて頂いた先生に、

「うちの学校のこと聞きましたか?」

「いいえ、何です?」

「先週ボヤ騒ぎがあってYahooNEWSに載ったんです」

「ええー⁈」

「石巻にある石ノ森萬画館のヒーローショウをやっている時だったんです」

「石巻…?」

マネージャーが目をそらす。

実は私が幼い頃、

石巻に住んで居たことがあったことが、

ほんの数ヶ月前にわかったばかり。

今回、

本当は一泊して石巻へ一人で行くつもりが、

やることに追われている今の私では行けない、

と、断念し、

マネージャーはホッと胸を撫で下ろしたばかりだったのです。





もちろん…

寝る子がムクリと起きてしまった。

「石巻へ授業終わってから行く‼」


仙台のキラキラちゃんたちのPowerをもらい、

レンタカーを借りて突如行くことに‼


車を走らせる…。

見事な緑が私たちを迎えてくれる。

ズバ抜けたお天気。



なんだか私の中でまたズレる。

この見事なまでの風景とは逆に、

私の心は歪んでいく。

父と過ごした念願の石巻は…





瓦礫の山、

無残な姿の夥しい数の車、

歪んだ家、



天気はズバ抜けている。

緑が眩しい。

なのに、

なのに、

なのに、

…。


無言のまま、

私は父が過ごしたであろう場所を探し、

海沿いを走った。


船の設計士をしていた父は、

幼い頃、

私たち家族を連れて港を移り住んだ。


海がすぐ目の前にある。





言葉が出ない…。


どう受け止めて、

どう感じたら良いのか、

…。


船があった。

たくさんの舟が。

パパが造っていたころのものではないたくさんの綺麗な船と、

穴だらけの工場が、


また少し、

違和を生む。


父の代わりに見にきた石巻港の姿を胸に刻み、

仙台への帰路についた。

そこで、

ナビが示す道を外れてしまい、

道に迷ってしまった。


道が盛り上がって、

穴だらけの民家の間を過ぎると、

近未来型の円盤のような建物が。



石ノ森萬画館が。





なんだろ?

この偶然は?


海沿いを走って帰ったら、

道に迷わなければ、


出会わなかった。



車を降り、

貼り付けられた板をみると、

ここに来たファンの人達の一言一言がビッシリと書いてある…。





私は逆にPowerをもらった。

復旧ではなく復興すると書かれた力強い言葉に。


まだ自分の気持ちをどう言葉にしたら良いかわからない。

でも、

生きていかなくちゃ…。


だから私は…

食べたっ‼

牛タンをたべまくった‼

photo:01



美味かった‼
photo:02







私は今、

ご飯を食べることができる。

だから食べて、

血とエネルギーに変えて、

生きる…‼


美味しいと思ったものを

美味しいとちゃんと感じる…‼


生きなくちゃ…。