ロミ王子さまと別れてしまったわたし。ロミ王子さまとは、かなり疎遠な文通友みたいになっていました。


ロミ王子さまは、暑中見舞いと年賀状をくれます。わたしもそれに返事を返します。


3年目ぐらい届いた暑中見舞いに、ロミ王子さまが


「HP作りました」


と、URLを書いてありました。


わたしは早速ロミ王子さまのHPを見てみました。


それは、シンプルなHPでしたが、そこにあったエッセイや日記、掲示板の対応などからロミ王子さまの真面目な人柄がうかがえる、非常にいいHPでした。


というか、わたしはそのHPを見て、初めてロミ王子さまがどんな人だったのか知りました。


それは、わたしが思い描いていたロミ王子さま像とはまるで違っていました。


そして、心底、この人は本当に素敵な男性だったんだとわかりました。


「ああ、わたしって、本当にロミ王子さまのルックスしかみていなかったんだなぁ・・・」


その時やっと気がつき、おろかにも数年前ロミ王子さまを結果的に振り回してしまったことを反省しました。


「いまさら、悔いて謝っても遅いよね・・・」


せめて、ロミ王子さまには、わたしなんて足元にも及ばないような才色兼備の素敵な彼女ができて、幸せになってくれたら・・・なんて思いました。


そう思いつつ、ロミ王子さまのHPの日記を読むのが、わたしの当時の密かな楽しみとなりました。


「わたし、先輩のHP毎日(頻繁に)楽しみに読んでいますからね!」


って掲示板に書き込むことで伝えたくなったけれども、いまさらわたしが彼の新しい生活に足を踏み入れてはいけないなと思いそれは控えました。