私を探しあて、声を掛けたその瞳はキラキラと輝き、青い芽が吹こうとしている。

「ROMAKOさん、これ食べてください!」

彼女に手渡されたのはサツマイモのタルトで、前日作りましたと報告が来ていたタルトだった。
私に会えるかどうかもわからなかったはずなのにそれを用意し、500人近い中から
私を見つけてくれた。

本当に嬉しくて、その愛らしさが失われないのを願う。

$エッセイスト料理家ROMAKOの『好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる』


飾っけもなにもないその姿が彼女と重なって、私はホロリとしてしまった。