花を飾る。
もうこれはライフワークのひとつになって、いつも傍にある光景だ。
行きつけのお花屋さんの眼鏡ちゃんも、すっかり私の好みと私の猫が食してしまう花もわかっていて、
ちょっとしたあうんの呼吸が嬉しい。
夏には夏の、冬には冬の花の生け方があって、うちの花たちは軽く2~3週間持ってくれる。
その間、毎日ちょんちょん切られる茎は短くなって、その度生け替えをする。
花たちは、切り過ぎた前髪のように照れくさそうにうつむきながら笑う顔が見えたり、
新調されたドレスに身を包んだみたいに、佇まいが凛としていっそうの輝きを放ったりする。

$エッセイスト料理家ROMAKOの『好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる』-カーネーション


カーネーションと一緒に生けたこの花がキラッキラと星のように開いてきたら、星屑を散りばめたくなった。

$エッセイスト料理家ROMAKOの『好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる』-星をいける


友人が忘年会でギフトしてくれたダリアと白い薔薇。
$エッセイスト料理家ROMAKOの『好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる』-ダリアとバラ

ダリアの首をがっくりと落としその命を全うしてくれたことに感謝をして、もうひと開きする薔薇を生けなおす。

$エッセイスト料理家ROMAKOの『好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる』-薔薇

その何枚も重なった花びらの重さをすっくと立った茎が支える姿は本当に美しい。

花も命、うちの黒猫も命、食すモノたちも命。
『いのち』に囲まれ私が育まれて行くここは、まぎれもなく命の現場なのかもしれない。