ジム。

エッセイスト料理研究家ROMAKOの『好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる』-ジムバッグ

リニューアルされ、新しいウエイトトレーニングのマシンがマイブームの私。
ぬおーーーーっと、トレーニングに勤しんでいる。
こうゆうお気に入りが見つかるとジムはとたんにパラダイスになる、がしかし。

そこは車に乗って公道を走るくらい、譲り合いとハザードのお礼が必要な世界だと私は思う。
ロッカーも、シャワーの個室も、ランニングマシンも、
スタジオレッスンの立ち位置も、どんなに自分のお気に入りがあっても先人に譲り、
飛び散った洗面台の水しぶきを拭く、トイレのスリッパを揃える、
床の髪の毛をクイックルワイパー業務用で履き取るなどの使い方も、他の方のことを考えて行う。
しかし残念なことに出来ていないのだろう、これでもかというくらい促すキャッチが貼られている。
そんなジムに、デラックスなドライヤーがお試しキャンペーンで2台設置された。
目ざとい私は、女子心をくずぐられ是が非でも使いたい思う欲張り屋だ。
それを使って、つやっつやな髪の毛になる自分を想像してニンマリする始末、がしかし。

ない頭を使って自分の満足と、早く次の使いたい方に譲る方法はないものかと逡巡する。
促すキャッチの多くは、場所取りに関することと、他の方と共有することを考えて、だ。
・・・ってことは。
私のいつもは最後に使うドライヤーを最初に使い、使い終わったらさっさとその場所から離れ、
いつものドライヤーの場所へ移動してお顔や身体へのアレコレをすれば、
多少はずぐ譲れる格好がつくのではないかと思いついた。
とはいえ高性能の最新ドライヤーでも、私の髪の毛を乾かすのに10分はかかる。
この10分、いつものドライヤーの2/3時間に短縮されているけれど、
横目傍目で見ている時間は長いと感じているはずだ。
だから心の中で10分お待ちくださいませ~~~~~~っと唱えながら、
ドライヤーの最大風速で激しくこれもでかとぶおーーーーーーーっと乾かす。
それでもさすが高性能最新ドライヤー、セットもバッチリで本当にニンマリしてしまう。
「その髪いいですね。」などと声をかけてくだされば、
『おほ。そこに置かれたドライヤーの威力ですわ。』と、
ニッコリさりげなく宣伝してあげてもいいくらい気分よく、
お顔だの身体だのお手入れを念入りにしているのにそんな声は一切かからない。

不平等の中の平等、守れてるかな。