好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる-大将
今は京都に住む大物H氏。
彼のほぼ命令によって、肉食青山の裏路地にある「はがくれ」という豚串を味わいに行く。
はがくれ…ひらがなにすると柔和な印象だけれど、実は武士道を表す「葉隠」。
H氏が通っていた20年前の聞いていたお店の感じそのままに、とっても風格があって、
角隅々まで、本当に清潔なお店だった。
H氏にも、変わらないその味なのか、報告するのが楽しみだ。
青山通りから1本路地裏に入った渋谷2丁目。
この辺は、実は知る人ぞ知るお店があるブロック。
渋谷からも、青山からも10分くらい歩く不便さが、誰でも来ていいよという八方美人を許さない。
夏は限りなく暑く、冬は冷えきった指先を感じながらお店にたどり着くのだ。
さて。

好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる-お箸は竹串
お店に入ってつきだしといっしょに出てくるが、“竹串2本”。
これがお箸替わりになり、爪楊枝にもなる。
使えばわかる、便利さと竹串の強さにガールズも関心しかり。
私たちがオーダーしたのは、お任せ。
ショートカットのちゃきちゃきの奥方がホールをひとりで切り盛りして、
ベストな量を大将にオーダーしてくれる。
「うちは1本の量が多いので、1本ずつお持ちします。足りなかったら追加してくださいね。」
肉祭りが始まった。
好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる-ればはつ好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる-たんかしら
のっけに出されたレバとハツ。
このレバに、ガールズ全員ノックアウト。
“目がひんむく”という表情になる。
そして、「旨いッ!」唸って竹串箸で次々と完食。
そして、タンの歯ごたえにもぐもぐもぐもぐ言葉を失う。

好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる-つくねてっぽう好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる-ねぎまなんこつ
このテッポウを味わいに来たといっても過言じゃないくらいの旨さ。
ぷるんとした食感と、そのヒダヒダにタレが絡み付いていつまでも咀嚼していたい。
そして、はっきりとわかる軟骨の旨さ。
コリ…ではなく、ゴリッっという食感は病み付きになりそうだ。

好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる-ろーす好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる-やさい
とどめは、ロース。
ガールズ歓声をあげる。
それを大将がクスッと笑いながら見ていたのを私は見逃さなかった。
ロースも脂がぶりんとのった肉厚の味わいは、塩とレモンだけで肉汁と解け合う。
豚全身味わったという充実感。
奥方の「お野菜、やきましょうか?」という声に、ロースを頬張りながら、ガールズ全員うなづく。
その顔に奥方も嬉しそうだ。
次回は、トロという1,500円の串と、モツ刺しもいただいてみたい。
「それは殿方を伴ってね。」と奥方が教えてくれた。

食べて、飲んで、ガールズトークはエスカレート。
今宵は、『どんな恋愛でも女子に寂しい思いをさせない男子が一番だわ。』で落ち着く。
大人になれば、秘して恋愛をしているガールズ。
相手を想えばこそ、「寂しい」「愛されていると感じていたい。」と思う気持ちを伝えられない。
相手にとって自分が迷惑に、重荷になりたくないから。
相手の立場がわかるから。
だけど、秘していても自分たちの恋愛を否定しない、ガールズの友人たちやカポーとも遊ぶ。
そして、寂しい思いをさせない。
そう、ガールズは意外に寂しがりやなのだ。
「言わなくてもわかってるだろ。しなくてもわかってるだろ。」が、やっぱり嫌なのだ。
本音は、「言って。して。」

はがくれで、ガールズの武士道を語った。

【はがくれ】串焼き / 居酒屋
 東京都渋谷区渋谷2-8-11-2F [地図]
 TEL:03-3400-3294
 定休日:日曜日・祝日
 営業時間:[平日] - [土曜日]17:30 - 23:00(LO 22:30)

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