2020年6月28日
日本三名山、三霊山である霊峰白山へ登頂した。
憧れの日帰り白山。
私が生まれた石川県にあるのは、誇りに思う。
なんと、恥ずかしながら
大人になって登山を初めてから、
この地へ辿り着くまで約6年近くかかった。
(実は、その一年前に台風来てるのに
足を踏み入れ室堂までは登ってたけど、
強風すぎて行けなかった)
それだけこの山はビビっていて
なかなかタイミングや勇気が揃わなかった
と言っても過言ではない。
〜当時の懐かしい記憶が蘇る。
それは、中学2年の時、
学年全員と先生達で学校行事として
白山に一泊登山した時のこと。
始まりは
冒険感がある大きい橋からだったけど、
道のりは長いしすんごく凄くしんどくて
キツかったな。
先生にまだー?まだー!?と言いながら
何時間も歩き続け、辿り着いたその場所は、
雄大に原っぱが広がっている
『弥陀が原』
まさに天国のような光景が広がっていた。
今思えば、それまでしんどかったのに、
フワフワして清々しく楽しい気持ちになったんだ。
そして、なんか懐かしい様なそんな感じ。
これは今でも脳に
映像として記憶に鮮明に残っている。
衝撃的だったのは、
室堂でみんなで一緒な場所での雑魚寝。
狭いし床は痛いし中々寝れず、
チビなりにかなりショックを受けた笑
翌日は、
登りたい人だけでご来光めがけ
深夜から頂上へ登り出す🌅
何が何だかよく分からず歩いていて、
暗いし寒いし虚ろだったな…
けど、頂上へ着いてご来光を見た瞬間
全身がゾワっときた。
いわゆる鳥肌。
山々が、生命が、息を吹き替えすような、
そこには感動の世界があった。
そして、周りは
「バンザーイ!!バンザーイ!!」と言っている。
なんか凄いエネルギーと
希望に満ち溢れるような感じだ。
その後はお池巡りをして、室堂へ。
下山はとにかく膝が痛く
階段の一段一段のダメージがデカかった。
辛かったり感動したり
目まぐるしいこの経験が忘れられず、
時は経ち、大人になり、
前回の鞍掛山から白山へ向かう
私の山人生は始まったのである。
そして
やっと、白山登頂を果たした。
あの経験があったからだ。
あの感動が忘れられず、
きっとこの経験をしたかったんだ。
そう
白山に誘われていたかの様に。
きっと、いや、そうに違いない。
確信がある。
山はそんな気づきを与えてくれる場所。
白山よ、ありがとう。
ただいま。
やっとこの地へ帰って来たよ。
けど、ここからが本当のスタートの気がする。
私の本当の人生の幕開けだ。
絶対に何度でもこの地へ来る。
この記憶と経験がある限り。
【白山】標高2,702m
石川県、福井県、岐阜県にまたがり、頂上は大汝峰と剣ヶ峰と御前峰の三つのピークの総称。
最高点は御前峰で白山比咩神社の奥宮がある。