今年の新入社員は「ブログ型」。
民間の研究機関で、
社会経済生産性本部という団体が、
新入社員をこう表現したという。
おそらく直接人に対して意見を言うことは出来ないけれど、
その分ブログ上では強い自己主張をすることを揶揄したものだろう。
正直、自分もそれだと思った。
ブログ型の利点はある。
ストレスを処理する方法として、
ブログは最適であるからだ。
誰にも愚痴をこぼすことなく、
ストレスや悩みを文章にして、
ブログにぶつけられる。
すると自分の中で気持ちの整理がつくし、
自分はこんな小さなことで悩んでいたのかという事に気が付き、
気持ちが前向きになる。
あるいはコメントなどで第三者の意見がもらえることもある。
更に文章を書く練習、
タイピングの練習にもなる。
一石何鳥もの効果があると思う。
しかし、言うところの「ブログ型」。
これになってしまってはいけないと思った。
それは自己完結人間になってしまう恐れがあるから。
自分一人で悩みを抱え、
誰にも話さないまま自分の中だけで納得しようとする。
これでは根本的な問題解決にはならないし、
人を理解、納得させる能力も育たない。
多くの企業が新入社員に求める、
コミュニケーション能力の低下が危ぶまれる。
外面だけ従順なふりをしていながら、
ネット上には様々な罵詈雑言が飛び交う。
かくして、人間不信の時代の幕開けである。
それで益々、人は他人とのコミュニケーションを拒むことになるだろう。
これでは未来は暗い。
ブログの利点を活かしつつ、
人間同士の気持ちの上での係わり合いを大切にした社会を作る必要があると思う。
したがってコミュニケーション能力とは、
人に自分の意見やその誠実さを伝える能力であって、
口先だけのおしゃべり人間とは根本的に違う。
逆にそういう人間こそ、
舌先三寸でうまいことを言っておきながら、
裏では何を考えているかわからない「ブログ型」であると思った方がいい。
企業の人事も、
その辺を意識しながら選考を行ってほしい。
まあ30分やそこらの選考ではそんなところまで見抜けないといわれればそれまでだが。
これから社会に出ようという希望に満ちた若者に、
「ブログ型」などという汚名を着せる大人も大人だが、
僕が社会人になる頃には、
そんなことを言われないように祈るばかりだ。




