このころ、私は毎日毎日代替医療について調べていました。

まだエビデンスは出ていないけど、私の体に合う治療法があるかもしれない!そう思っていました。調べ始めると膨大な量の情報がヒットしました。

 

ガンは体質改善で治せる病気だ

 

国民は製薬会社にだまされている

 

標準治療と自費診療を組み合わせると効果が大きくなる

 

ガンは放置すべきだ

 

抗がん剤は免疫力を落とすので寿命を縮める

 

などなど・・・

 

もう何が本当で何が嘘なのかわかりませんでした。クリニックで行われている自費での治療法に興味があって調べていたのですが、信用できるものかどうかの判断が付かず困りました。

クリニックのホームページにはいかにも効きそうなメカニズムが細かく解説されていました。でも、患者さん側の情報を探しても、その治療を受けて奏効した!という記事は見つけられませんでした。

治療法が悪いのか、ただ情報が少ないだけなのか。何時間もかけて調べましたがなかなか答えは見つかりませんでした。何を信じていいかわからず完全に迷子になっていました。

 

もう、誰か本当のことを教えてくれーと思っていたある日、押川勝太郎先生の「がん治療の虚実」というブログに行きつきました。そこには私の欲しかった情報が全てありました。

自費での治療法は効かない、偏った食事療法をしてはいけない その理由を論理的にわかりやすく解説されていました。今まで代替医療に対する反論を、「エビデンスがない」の一言で片づけている記事しか見たことがなかったので、やっと、やっと心底納得することができました。

 

そのほかにも抗がん剤治療を受ける意味や心構え、残された時間の過ごし方、ポジティブに生きるヒント、ガン患者に必要なこと などなど 勉強になる記事が盛りだくさん!

これが、私のガン患者としての人生の道しるべになりました。