退院してから本屋さんへ行き、ゲルソン療法の本と自然療法の本を購入しました。

そして、本に書かれていることをほぼ全て実践しました。

 

体を温めること

ヨガをすること

歩くこと

玄米を食べること

四つ足動物の肉を食べないこと

乳製品を摂らないこと

500mlの生ジュースを1日3回飲むこと

塩分を絶つこと

 

塩分を摂らずに食事をすることと、1日1500mlもの野菜ジュースを飲まなければいけないことが特に大変でした。食事は毎日 味のない玄米、味のない納豆、生のキュウリ、豆腐 たまに蒸した鶏肉等を食べて過ごしていました。

最初はすごくツラかったのですが、不思議なことにだんだん楽しくなってきました。ダイエットハイならぬ、自然療法ハイになっていました。頑張れば頑張るほど、病気が治っていく気がしました。ガンは、免疫力で退治できる!と本気で信じていました。ついには「食べ物はすべてガンの餌だ」と思い込むようになり、野菜ジュース以外のものは極力口にしないようになりました。

 

その結果

 

1か月後に下痢と貧血で立ち上がれなくなりました。そこではっと我に返り、本に書いてある内容を疑いました。その本には、「がん細胞はナトリウムでできているから、塩分を絶てばガンを兵糧攻めにできる」と書いてあったのですが、ネットで調べてもそんな話は一つも出てきませんでした。今までの努力は、単なる現実逃避でしかなかったと思いました。今まで信じていたものを否定するには勇気がいりましたが、納得するまで調べてゲルソン療法をやめる決断をしました。

 

食事療法で体調を崩してしまったのはマイナスでしたが、「病気が治る」と信じていた期間は落ち込まずにすんでいたので、助けられた部分もありました。