入院2日目に詳しい説明がありました。

若くておっとりとした雰囲気の女医さんが担当してくださいました。

 

まずCT画像を見ながら、改めて今現在わかっていることの説明を受けました。

「こういう丸い影が写る病気としては、癌、結核、膠原病。。。」あと2種類くらい聞いたことの

ない病名を挙げて、検査をしなければ病名はわからないので、1週間かけて検査をしますと言われました。

この時、既に先生たちの間では癌だろうと思われていたのでしょうが、患者の精神的な負担を軽減するためか、まだ病名はわからないと強調されました。

それを真に受けた私は、結果が出なきゃ何もわからないよねーと思い、ネットであれこれ検索することもなくのほほんと過ごしていました。

検査入院の間はのんびり読書をしながら レントゲン、CT、ペット、MRI、気管支鏡検査、胸水穿刺等の検査を受けました。

 

一方、2才と0才の子どもたちは初めての保育園に突然放り込まれて大丈夫かな。。。と心配しましたが、なんとか通ってくれているようでした。母ちゃんが突然いなくなっても特に気にする様子もなかったようで。。。。子どもの適応力、恐るべし。。。

 

そしていよいよ検査結果が出そろいました。夫と二人で診察室に入りました。いつもはほんわかした雰囲気の女医さんでしたが、その時は張りつめたような表情で「肺腺癌という種類の癌です」とおっしゃいました。

癌かもしれない。。とある程度の覚悟はしてたつもりでしたが、やはり病名を告げられた時の衝撃は強く、思いっきり頭を殴られたような感覚の後にすーっと血の気が引くのを感じました。

病状としては、遠隔転移はしていないが左肺に胸水貯留があり手術はできないので薬物療法になるとのことでした。

最後に夫が、「ステージはいくつなんでしょうか」と質問したところ、「胸水が溜まっているので手術はできないので。。。。。」と言葉を濁され、「そうですか」と答えたものの、全然意味が分かりませんでした。だって手術できない=ステージⅣなんて、そんな知識全然ないんだもん。結局、自分のステージが何なのかもわからず、「肺以外に転移してないんだから、末期じゃないよね~」と大きな勘違いをしたまま診察室を後にしました。