ひとりごと | ロカボク,ロッカールームに眠る僕の知らない戦争

ロカボク,ロッカールームに眠る僕の知らない戦争

渋谷,2012/05/13,演劇,舞台,ロカボク,ロッカールームに眠る僕の知らない戦争




1960年には、まだ

生まれていない。

1970年に小学校へ入学。

浪人して大学に入る頃には、

学生運動もすっかり下火。



大学では武道部に所属して

毎日、神棚を拝んでいたボク。



そんなボクが、中革派(極左)

の疑いで、警察にマークされた

時期がある。



大学を卒業した二十代の頃。

まずは、近所への聞き込みから

始まった(らしい)。

そして、ボクの不在時に、

埼玉県警の私服刑事が自宅へ。



応対に出た母は、かなり動揺。

刑事:「息子さんは普段、

    どんな本を読まれて

    いますか?」

母 :「あの…ええと…

   『週刊プレイボーイ』

    とか…。」

そこは言わんでええやろ!?



でも、お陰で直接ボクと会う

頃には疑いもだいぶ薄らいだ

ようで。

ありがとう母ちゃん。



刑事さんの話によると、

中革派を追い詰め、アジトに

足を踏み入れるも、アジトは

既にもぬけの殻。



そこに落ちていた紙片に

ボクの名前と連絡先が。

捜査の撹乱に利用されたらしい。



で、その手法は数年置きに

繰り返される。



で、その度に、栃木で仕事を

している時には栃木県警の、

都内の時は警視庁の刑事さんが

職場まで会いに来てくれる

ことになる。



3回目には、こちらも対応に

慣れる。



あぁ、メモがあったんでしょ

アジトに。

3回目っすよもぉ。

勘弁してくださいよぉ。



刑事さんは必ず去り際に、

「何かあったら連絡ください。」

言葉と公安の名刺を残す。

でもボクは連絡したことは無い。



あの時の中革派さん、大物か

小物か、名前も教わって

いないけど。



逃げ切れたのかなぁ…?

今、生きてるのかなぁ…?

何をしているのかなぁ…?



十年早く生まれていたら、

ボクも違う影響を受けたのか?



「週刊プレイボーイ」を読む

普通の青年が、「革命」と

関わった(?)お話でした。



因みにボクがマスクをして

稽古場へ行くのは単に

花粉症だからです。

念の為。





スタッフT