前にも何度か書いたような気がするけれども,以前は自分の撮った路上写真はそれを見ると「ああ。あそこの写真だな。あの時はあそこをああ歩いて…」ということがハッキリと思い出せた。明瞭な記憶。

 今でも,昔(と言っても10年15年の話だけれども)撮った写真を見れば,そのときの情景まで思い出せたりする。何の背景もない,文字だけのカンバンの写真であっても。

 それが,最近は先週撮った写真を見て「あら。どこだっけ」というようなことがたまにあったりする。物件にはおおまかな住所を書くので,思い出せないとちょっと悩んだりするのだよな。

 まぁ,そういうトシなんだということなんだろうけれども,意欲というか気持ちの問題もあったりするんであろうかと思うと,ちょっと寂しくなってくる。
 以前のように,ワクワクしながら歩いていないんではないかと,思ってしまったりする。

 いや先日の古信濃川歩きも興奮するほど面白かったし,ひとりで歩いていても,歩きながら「ああ。これが幸せ」と思ったりもするのだけれども。
 ただ,物件の写真を撮るという行為が「はい撮った」みたいな,義務感みたいなものに覆われてしまってはいないかと,ちょっと考えてしまったりするのであるよな。

 …てなことを書きながら「いかん。それ考えてるとドツボにはまるかもしれん」と思ったので,ちょっと思考停止。停止しておいた方がいい思考というのもあるだろうし。

 ということで,単にトシのせいにすることにした。
 トシのせいで記憶力および脳内情報検索力が低下しているということであれば,それを補う方法なりアイテムを導入してやればよいか。

 写真撮った場所を忘れないよう記録できればいいんだから,写真撮るたびにメモしておけばいいのだよな。一番安上がり。…でもちょっとカッコ悪いな。
 歩きながら備忘録的にtwitterなりfacebookに書いていくというのも…メンドくさい。
 黄色いGPSロガーも持ってるけれども,パソコンでリンクさせるのもちょっとメンドくさい。時間ずれるとけっこう場所ずれるし。

 簡単なのはGPSつきのカメラ使うことか。
 カメラ買わなくても,もう全部スマホのカメラを使うということにすればGPS情報も写真に埋め込まれるんだろうし,私の写真なんかはスマホでも十分なんだろうけれども…やっぱりケータイやスマホだと写真撮ってる気分にならんのだよな。

 というところまで書いて,ちょっと安めのカメラを検索してみた。今使ってるのがパナソニックの安いコンデジだから,同じ系統で。

 GPS付きの他に,wi-fi機能つきのカメラというのがあった。カメラでwi-fiなんて何に使うのか,家でデータの転送するくらいかと思ったのだけど,そうか,外でスマホと連携できるのか。
 外でスマホからGPS情報を取得できると。撮った写真をクラウドに送ったりSNSへの投稿もその場でできると。スマホでカメラのシャッターきれると。

 ふむ。私の用途としては面白いかもしれん。カメラ性能としては高くないようだけど,まぁ私の撮る芸術性ナッシングの写真だからな。画質よりも,使えそうな機能優先。
 新製品が出たばかりらしく,型落ちだけどアマゾンで1万3千円弱なら,まぁなんとか…。

 とはいえ,来月車検だしな。車の保険もあるし。
 ビジネスシューズの足裏がまた豪快にはがれたし。自分で修復しようとしてあんまりうまくいかなかったから買わないといかんし。
 腕時計は1日1秒遅れるようになったし。15年くらい使ってるからそろそろ買い換えてもいいタイミングだし。

 んー。カメラは後回しか…? でもしかし。



 ということとは例によって関係なく,3月10日更新は「中へ物件」。
 どちらも,先月の古信濃川歩きの際に見つけた物件。もうひと月たつのか。
http://www.on.rim.or.jp/~makosan/