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 さて,新年であります。寅年であります。平成22年であります。一応新年物件というのを毎年やっているので,今年もやるわけでした。
 と言ってもそうそう新年がらみのネタがあるもんでもないし,トラがその辺を歩いているわけでもないんでした。歩いてたら怖いし。

 特に新年ネタがなければやらなきゃいいようなもんですけれども,今回も一応1月1日当日に歩いて撮った物件ということでまいります。だから,まとまりがなくネタ的にもあんまり面白くないのはご容赦いただきたいわけであります。まとまりは常時ありませんが。
 以上,昨年からほぼコピペ。

 ということでまず上の写真は,日和山住吉神社であります。昨年は何にもなくなっていたわけですけれども,今年は立派な拝殿ができていたんでした。拝殿だけでなく,日和山全体が整備されたわけでした。

 まぁ,この日和山住吉神社には下町(しもまち)を歩く際にはたいがい寄っているので,今更という感じではありますが。

 ただ,私の実質的な初詣はここになる(私は天気がよければ元旦に4~5ヶ所の神社をまわっているけれども,位置的にここが最初になる)ので,元旦に来ると「ああ。今年も来れたなぁ」と思ったりする場所なんでした。

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 こちらは同じ日和山住吉神社。別方向。
 最近は比較的穏やかな元旦が多かったのだけれども,今年は強い冬型ということで雪まじりの強風が吹いていて,山の上から落ちるかと思うほどだったんでした。

 しかし冬型が強いときは逆に新潟市では大雪にはならないことが多く,たまに日差しが出たりもしていたんでした。
 道中,太陽が出たかと思えば台風並みの北風が吹いたりして,ひょっとしたらこれは太陽と北風が私のコートをどちらが脱がすことが出来るか勝負しているんではあるまいかと思ったりしたんでした。
 結局私はコートを脱がなかったので,勝負は引き分けだったと思われるでありますね。勝負の後,太陽と北風の間には「ふっ。なかなかやるじゃねぇか」「へん。お前こそな」ということで奇妙な友情が芽生えたりしたでありましょうか。

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 こちらは,寄合町の金刀比羅神社にあるおみくじ箱であります。
 ほぼ10年前の物件(メントレ物件)に登場していたものでありますけれども,これがなんと50円に値上がりしたようなんでした。
 おみくじに対して「値上がり」という言葉を使っていいのかどうかわかりませんけれども,とにかく最低30円が50円になったわけなんでした。

 むぅ。ここまで10年間は据え置かれていたものが上がってしまうとは,やはり神様の世界でも不況が深刻なんでありましょうか。
 それでも,他では100円が相場なので,最低とはいえ50円というのは安いわけでありますけれども。

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 こちらは新年とはまったく関係ありませんけれども,まぁ見てのとおり,かのヒーロー・アンパンマンのようであります。彼のアタマが,寂しく路傍にうち捨てられていたんでした。

 まぁ彼のアタマは取り外し可能というか,付け替えが可能なわけなので,悲惨な光景ということにはならないわけですけれども。
 でも,捨てられているというのはやはり寂しいでありますね。なまじ笑顔なだけに。
 捨てたのは誰なんでありましょうか。せっかくジャムおじさんが作ったアタマを。

 海原雄山が息子との壮絶な勝負の末に倒れてしまったところに通りかかったアンパンマンが
「雄山くん,疲れているようだね。ボクの顔をお食べよ」
と自分の顔をちぎって渡すと,雄山はひと口かじって
「不味いっ。こんなものが食えるかっ」
と激昂し,アタマごと引きちぎって投げ捨ててしまったんでありましょうか。

 アンパンマンの落胆の表情が見えるようであります。いやその時点では顔が無いので表情は見えないのかもしれませんが。

 しかし,考えてみれば「ボクの顔をお食べよ」と差し出されても,さっきまで表情豊かにしゃべっていたその頭部を食べられるという方がおかしいのかもしれないでありますね。隣には顔がぼろぼろの人が立っているわけだし。

 まぁなんにせよ年の始めにアンパンマンを見つけたということは,今年は自己犠牲の精神が大切だということなんでありましょうか。
 私も困っている人がいたら「ボクの脂身をお食べよ」と言って腹のニクを渡してあげたいところであります。いらんか。

「山の上」は新潟市中央区・四ツ屋町1あたり。
「50円」は新潟市中央区・寄合町あたり。
「僕の頭」は新潟市中央区・元下島町あたり。