恩送り
私にはどうしてもまた会って
お礼を言いたい方がいます。
昨年の2月、
私達家族は、現在の新居に移り住み、
家族4人が全員新しい環境のもと、
通勤、通園をしていました。
息子は、転校する前に、
1年生の間は最後まで前の学校の
クラスメイトと過ごしたいという事で、
学区外登校をしていました。
親の送迎がないと登下校出来ないため、
毎日どこで何時ごろ待ち合わせか
と言う事を確認して行っていたのですが、
ある時、私の伝達が悪く、
伝わっていないまま学校に
行かせてしまった事がありました。
迎えの時間まで、買い物をしていた私に、
主人から電話で、
『レイが道路脇で泣いていると、
知らない方から電話が来た。
近くの交番に向かうから、
迎えに来てくれと言われた。
すぐ行って。このまま
GPSの動き見ながら話すから電話切らないで』
急いで車を出し、
GPSが交番の方じゃない方向に行っている
と言われた時は、頭が真っ白になり、
一瞬、最悪の事もよぎりました。
祈るような気持ちで、その付近に向かうと、
息子と、優しそうな女性の方が立っていました。
赤信号で止まったわずかな間に、
女性は息子を車に急いで乗るように促してくれ、
ほんのわずかなお礼の言葉しか伝えられず、
それっきりとなっておりました。
私のお店も開店し、
あの日から1年が経った今、
鮮明にあの時の記憶が蘇り、
どうしてもまた会って、改めてお礼がしたい!
と思い、その方の名前の一部にあった漢字を
思い出し、電話番号を探しました。
留守電にメッセージを残した後、
何とその方はLINEで私を見つけて下さり、
メッセージを下さいました。
丁寧な言葉で、気持ちは十分受け取った事、
自分自身も人から沢山助けられ、
支えられ生きてきた事、
また目の前の命とお互い寄り添う事も
あるかもしれない事、
だから、本当に気にしないで、
楽しく子育てに向き合って下さい。
という内容のメッセージを頂き、
私は涙が止まらなくなりました。
あの時、泣いている息子に
声をかけて下さったのが、
あんなに良い方であった事への
奇跡と感謝。
護って下さったご先祖様への感謝。
本当に
感謝しても、したりません。
直接恩返しは出来なくても、
これから私は沢山の恩送りをしていこうと
強く心に誓いました。
長い文章にお付き合い頂き、
ありがとうございました。
