《《🔮<<うらあるうらない>>🔮》》
♢♢今日もまた街角では♢♢
◉通りすがりの誰にでも・・
◇お多福さま「貴方には悩みがあるわね」
◆通行人「えっ! どうして判るの?」
◉外見が若手平社員風なら・・
◇お多福さま「上司と折り合いが悪いんじゃないの?」
◆若手平社員「ギクッ!」
◉疲れた中間管理職風なら・・
◇お多福さま「部下と上手くいっていないのね」
◆中間管理職「ギクギクッ!」
◉おまけに、お局様風なら・・
◇お多福さま「あまり、いじめたんじゃダメよ」
◆お局様「ギクギクギクッ!」
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てなわけで、とても当たると評判の占い師がいました。うわさがうわさを呼んで、この占い師の前だけは、いつだって大行列でした。人々は、このおばさんを『お多福さま』と称して心酔していました。
ある晩秋のことです。誰もが哀愁を覚える季節だけあって悩み事が尽きません。ならばと藁にもすがるのが人の常なのか、この日も、お多福さまの前には長蛇の列が出来ていました。
でも、これだけの行列を、どうやってさばくのでしょうか。
あららっ、これは凄い! なんと、グループ占いを始めたではありませんか。
「はーい、ここからここまでの人は輪になって」「ほら、早くしなさい、時間がないのよ」と見事なまでの傲慢さに加えて、「同じ要件が重なっちゃ駄目っ!」「質問は一つにまとめておきなさい」と、それはもう徹底した手抜きぶりなのです。
これじゃもう、フン! と見向きもされないかと思いきや、なんとこれまでにも増して人気沸騰なのです。占いが不思議と当たるのか、不思議なのは占いの方なのか、一体全体、なにがどうなっているのでしょうか。
さあ、空前の占いブームの到来です。もちろん火付け役は、あの『お多福さま』・・。今や、カリスマ占い師としてマスコミを賑わし、お茶の間の話題を独占するまでになっていました。
こうなると必然的に市場原理が働き数多くの占い師が誕生するもの。占い師が増えるにつれ、今度はなんと、占い師をターゲットにした占いまで現れたのです。
街は「貴方の占い師人生の未来を占います」や「占い師で大成する吉兆占い」といった宣伝広告で溢れました。
こうした中、最も注目を集めたのが『お多福さま占い』でした。なんと、今をときめく、あの『お多福さま』を占ってしまおうというのですから。
お多福さまは困りました。立場上、絶対に断れないのです。断れば、せっかくの名声に傷が付きかねません。
さあ対決の始まりです。早速、お多福さまは、お決まりのナルホド占いによるカウンター口撃を仕掛けました。相手はというと「私の占いが当たるかどうか占いなさい」と来たから、さあ大変。これまで、こんな占いはしたことがありません。でもそこは、さすがに天下に轟くカリスマ占い師のお多福さまです。案の定「外れるわよ!」と占ったのですが・・???
その(相手の)占いとは、な、な、なんと「お多福さまの占いに外れは絶対にない」だったのです。
お多福さまの占いは物の見事に外れました。もう占い師としての地位も名声もありません。でも、何故か元気なのは、どうしてなのでしょう。
タネを明かせば ナ.ル.ホ.ドで、対決した人物って誰だと思います? それは、化けの皮が剥がれた場合に備えて、『占いおばさん』が仕組んだ一人芝居だったんですよ。だから今度は『お多福さま』じゃなくて『お多“幸”さま』なんですから、これじゃ見え見えじゃないですか。
「ギクッ!」
この後、うらない(占い)は、うらある(裏有る)に名を変えて、益々に隆盛を極めたということです。
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《ロボ犬・アイボくん》

「オイラの未来も占って欲しいワン」
「血液型は『AI』じゃケンね」
「・・・・😔」
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《余談》
新型コロナワクチンの大量廃棄が相次いでいる。総数は未公表ながら逆算すれば既に1億回分を超えていても不思議ではない。消費期限がある以上は仕方ないとはいえどこか腑に落ちないのは愚生だけだろうか。しかもこれでは終わらない。
記事の通り、政府は米英4社と8億8200万回分の購入契約を結んでいる。これは(日本人)一人が7回打てる数量であり、その金額は2兆4千億円にのぼるという。しかも、塩野義製薬や第一三共といった現在治験中の国産ワクチンが後に続く。恐らく合算すると10億回分は下らないであろう。
備蓄は否定しない。だが、このままでは半数以上が処分されてしまう。2兆円近い金額が無惨にも消え失せてしまうのだ。せめて、消費期限まで待って棄てるのではなく、生活にさえ困窮している国々に回せないものか。ワクチンだけでなく治療すら受けられない人々が未だ数多く存在する。勿論、この日本にだって。
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【お詫び】
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