今年1月に3度目の甲状腺癌手術をして、3度目のアイソトープ治療に入った。

 

治療は簡単で、2週間前からヨード制限をして、放射線を飲んだら様子をみると言うものだ。

 

今回で3回目なので、慣れたものだが、このヨード制限というのがなかなか辛いものだ。

まあ、質素な食事をしていれば問題ないのだが、ここで食品と含まれるヨウ素の量なんって考えてもいないので

初めての時は困惑した。

 

例えば、塩分を控えろって言われれば漠然と、塩分濃度の高いものを控えればいい

脂分だったら、脂っこい食事、糖分なら甘いもの・・・・と比較的簡単に判断できるが

ヨウ素となると、一体なにに含まれているのか、ここで大きな学習をすることになる。

 

まずは、、海藻類、コブは完全に御法度だが、海苔やテングサも該当するのでなるとたちが悪い

海苔を巻いたおにぎりや寒天系の甘味がアウトになる。

そして、昆布エキスの入った出汁、和風だし系がアウトになる。

昆布エキスってやつは、色々なところにひっそり使われているので、原材料の表示のチェックは欠かせない。

こうなると、味噌汁や納豆の出汁、そしてうどんやラーメン系がアウトになる。

簡単な判断として、体に悪いとされる欧風系の食事がベストになるわけだ。

また、加工食品に含まれるカナギナンがだめ、緑パッケージの豆乳がこれに該当する。

うがいでつかうイソジンや耳鼻科で塗ってもらうルゴール液は、絶対に厳禁だ。

 

そんな制限を2週間前から実施し

2日前からは、今度はタイロゲンと言う1本3万円もする注射を2回お尻に受け、アイソトープ内服となる。

 

アイソトープは、パブロンみたいなカプセル1つ、しかしこいつ1錠に1,110MBqのアクティビティがあるものなので

紙コップから手に取らず直接飲む。

そして1時間隔離された部屋で待機し、トイレ後、線量を測定され帰宅。

 

飲んだ、放射性物質は、腸で吸収され、大半は膀胱から尿で排出されるが、首周りの残存甲状腺にアタックする。

 

ここから3日間は、私が歩く線源になるので一定距離の隔離が必要になる。

なので原則通院も自家用車

また尿、汗、唾なども被爆源になるので、家族とは別管理で洗濯、トイレも2度流しなど面倒注意が必要だ。

 

前回は、この3日間を実家に戻って静かにしていたが

コロナ対応のため、それもできず、自宅に戻ることになった。

 

家族との接触は、1m 6時間以内が目安なので、そんなに難しいことではないが

できる限り食事は離れて、そして飛沫感染防止で家でもマスクをする始末だ。

 

これで細胞レベルの甲状腺が完全に撃破できればいいが、ヨウ素制限解除まであと2日

終わったら、魚介系のつけ麺を食べたいなあ・・・