初めての遠野散策では、遠野らしさを感じる曲り家を民宿にした宿に泊まった。

囲炉裏端で食事や食後の会話などとても良い想い出だが、部屋が桟敷の様なところで囲炉裏部屋に近く

燻された煙が、寝室にも充満し眠れたものではなかった。

そんな曲り家も今は、閉館しているようだ。

遠野に来て驚くのは、高速道路が釜石まで縦断したことだ。

遠野の南側に走っているので、この曲り家を掠める位置だ。

それともう1つ風景が変わってしまったのが

五百羅漢の入口だ。

江戸時代の飢饉で亡くなった人を供養するために自然の石に刻んだ羅漢だが

数百年の風化で、その姿が判る石が少なくなっている。

なんとも言えない風景が広がり私の大好きなエリアだが

細い林道を走り、その入口には駐車場が出来、そこからは高速もみえる。

なんとも雰囲気台無しになってしまった。

しかし羅漢までは、完璧に整備された道ではないのがうれしい。

独特の雰囲気は維持されていて、ちょっと安心。