予定では、まず奥の院から参拝する予定だったが

十分に余裕な往路工程のおかげで、早く到着してしまい、本堂界隈を先に参拝する余裕ができた。

十分に久遠寺の雰囲気を感じたあと、ロープウエー始発時間に合わせ20分ぐらいまえに駅に向かった。

 

駐車場でそれなりのバスの量をみて、参拝客の多さに少々焦ったが、これらの人は多分宿坊に泊まっていた信者の方々

さすがに20人程度しか乗れない小さいロープウエーなので、その乗客が使用するとは考えづらい。

どうしても朝一番で乗りたかったので内心ドキドキだったが、乗客はさほどでもなく、我が家を入れて10人ぐらいだった。

定刻に出発し、圓教寺以来・・・・久しぶりのロープウエーを楽しんだ。

下から山頂を伺うと、ケーブルを辿りながらあのへんかな・・・・と予想をつけつつ、山頂は1153mと久遠寺駅の390mから1kmぐらい一気に

登るのだから驚いてしまう。

ロープウエーに乗って、空いていれば下をみながら進むのが好きだ。

高いところがあまり好きではないが、不思議とロープウエーでは高さをあまり感じないのが不思議だ。

さきほど参拝した五重塔がだんだんと小さくなる。

たった7分だが、この日は特に天気も良かったので景色を十分に楽しむことができた。

終点まで登るとさすがに高くまで登ったと実感する、指標の五重塔がほとんど確認できない。

 

奥の院までは少し歩くが、さすがに空気感が違う。

日差しが厳しいが、冷たい空気がきもちいい。完全に秋の雰囲気だ。

門を潜り、

 

階段を登る

日蓮聖人お手植えと言われる杉の巨木に圧倒される。

奥の院と言いながらも、それなりの規模だ。

ここでも御首題を頂ける。

規模的に奥の院は広くないので、20分もあれば十分参拝できるが

景色がいいので少し休憩を取りつつ富士山を眺めた。

この時期の富士山は当然、山頂に雪を乗せていないので、山の印象がちょっと変わる。

あまり近くにくると正直4000m近い高さを感じない。

往路の道筋、逗子、箱根、三島と富士山を望むことができるが

あの独特な形も見る場所によっては微妙に変わってくる。

山頂が十分平らで、子供が描く絵の如き形をイメージしていると

富士宮でみる富士は、山頂がちょっと尖がった印象(平ら部分が少ない)にみえる

北斎のデフォルメされた赤富士のイメージが、実際の形と変わらない様な錯覚を覚える。

何度見ても感動する、本当に素晴らしい山だ。

ここでご来光だとか、ダイヤモンド富士なんかを目的にくると大変な人だと思うが

紅葉にも早いこの時期、朝一番の搭乗はまばらで、得した気分だ。

 

久遠寺駅からは、徒歩で2時間かかると言っていた。

リュックを背負ったひとも上がってきたが、多分7時前ぐらいから登り始めたのだろう、その健脚ぶりに感動する。