今回の散策の本丸となる、香春神社に向かう。
「香春」・・・・かおるはると書いて、かわらと読む様だ。とても美しい名前だ。
ただ普通だったら、かわらと聞けば多分、ほとんどの人は「河原」とか「瓦」を思い浮かべると思う。
人の名前もそうだが、地名の読み方も難しい。
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国道201を東にむかって走ると、目の前に香春岳3山が見えてきた。
ネットや本にある3山の撮影場所とはちょっと違うが、彦山川を超えたところで川沿いに入って、
山が見えるところで撮影してみた。
電線など、少々障害物が気になるものの、一ノ岳の特徴がとても良く判る。
この山は、グーグルアースで確認しても、広く白いエリアなのですぐに確認できる特徴的な形だ。

私が国道を走っているときに、多分香春神社の標識はなかったと思う。
地元の氏神として、観光的な要素は、全く無い。
細い道をクネクネと走って、鳥居の前まで出てきた。
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駐車場は、少しん登ったところの様だ。階段登りを省けるのでうれしい。
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創建1300年と、大変由緒のある神社だ。
日本創世記の歴史がこの界隈から発祥したとしても理解できる。
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拝殿を囲むように、回廊が作られ、とても雰囲気のある造りになっている。
そもそも神社の裏に聳える、香春岳3峰の御神体を祀ったもので、一ノ岳の麓に社屋を建てたようだ。
本来拝みながら、一ノ岳を望むことが出来たはずだが、、その位置に空が広がっている。
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右横には、大きな石が神として祀られているが
これは、山から転がり落ちてこの場所に止まったそうだ。
神殿を避け、この場所に落ちてきたこと、まさにミラクルだ。
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社務所らしきものがあるが、無人だった。
この場合、近所の家が神主宅だったりするので、降りて右手に歩いてみると、家があったので
そこで丁度車を降りてきた、初老の女性に声をかけてみると、神主の奥様で、ここが神主宅だった。

御朱印を頂きたい旨、伝えると、快く応じてくれた。
玄関先で待たせている間
山からもの凄い音がした。奥様と色々と話伺うと
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やはり気になるこの山の形
御神体をこのようにして、罰当たりと言う人もいる・・・・でも、町が苦しい時代
この山から取れる良質な石灰からセメントを製造することで、町の労働力となり、
子供達を食わせ、大学にまで上げることが出来た・・・・と言っていた。

神が、街を救ってくれたのだろう。
遠方に住む私なんぞが、神だの景観だの思っていたが
地元には、地元の大きな理由がある訳で、それが正しいか?正しくないか?を語ることはできないと思う。

御神体が半分になってしまっても、神社のもつ神聖な雰囲気は損なわれておらず、
神は山から降りてこの神社に宿っているのだと感じた。
次は、古宮八幡宮に向かう。

1つ道を降りて走ると、1の鳥居があった。
始めにこちらにきたら、階段登り・・・・大変なことになっていた。
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