川越大師に向かう途中、立派な門構えの寺院があった。
無量寿寺と言う寺だ。
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川越大師では由緒を読む余裕もなかったが、仙波東照宮で由緒を読んでいると。
この界隈はそもそも無量寿寺の敷地で、川越大師喜多院は北院、そして現在の仙波東照宮の位置には中院、そして、南院を備える
大規模な寺院だったらしい。

京都の三十三間堂、正式には蓮華王院本堂だが
この本堂がメインかと思いけや、隣接する妙法寺の別院的な位置づけになる。
別院の三十三間堂の方が、メジャーになってしまっている現状だ。
この無量寿寺も、同じ様に別院が有名になってしまった寺院になると思う。

その昔の栄華を伝えているのは、喜多院だけで
その喜多院がまるで中心の様な雰囲気になっているが、実はその根底はそうではない訳だ。
途中、南院跡と書かれたエリアがあった。
今では、閻魔堂と書かれた石碑らがひっそりと置かれているが、今では廃院になってしまっている。
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ここに閻魔堂が現存していたら
私の集めている閻魔の御朱印もいただけたのに・・・と残念でならない。

現在では一番南側のこの中院がある、そもそも仙波東照宮の位置にあったなら、中の意味が理解できる。

門を潜ると、広くはないが大変手入れの行き届いた綺麗な庭が印象的だ。
島崎藤村の歌碑などがあり、大変由緒のある寺の雰囲気だ。
御朱印をもらおうとしたが、玄関の張り紙に今日は書けないとの記載があり、次回の楽しみとなった。
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川越は、小江戸と呼ばれる、大変風情のある地だが
不思議と散策したことがない。
駅からちょっと離れているところも問題なのかもしれないが、
ここは時期を変え、妻とゆっくり散策に来てもいい。