赤穂散策も最後になった。
歴史のある魅力的な土地だが、次に何時訪れるか?と聞かれれば
多分もうないかもしれない・・・そんな感じだ。
だからこそ、ここと言う神社仏閣にはお参りしておきたかった。

普門寺、途中の道路上には
丁寧にあと何キロか表示があったが、最後の交差点を左折してから
その後の表示が、確認できなかった。(多分、私の見落としだろう・・・)
なので、道路沿いの駐車場に停めてから、正直寺がどこにあるのかわからなかった。

マップから多分こっちだろと、適当に道を歩いていくと、小さい案内があり
寺の後ろ側から入る形になった。
先ほどノット岩をみた帰り、初老の夫婦が地図をみながら散策しているところを通りすぎたが
その夫婦が先に境内に入り、御朱印をもらっていた。
私が歩いてきた道が、多分正当な道ではなかったのだろう。
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本堂は、大きくはないが新しい
由緒を読むと、随分苦しい歴史を背負った寺らしく、近年キレイに建て替えられたそうだ。
御朱印が書き終わるのを待ちながら、本堂内を覗くと
お目当ての十一面観音が置かれていた。少々暗くはっきりとは確認できないが、その輪郭から大変古い仏像であることは判る。由緒によれば、応仁の乱の影響を避けるため京都の神護寺に祀られたものがここに持ち込まれたそうだ。平安時代の作だけあって、戦前は国宝になっていたが、戦後は重文となっているらしい。
国宝が重文に格下げになる理由が良く分からないが、このような事例は結構存在する。
本堂外から、撮影させて頂いた。
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この寺は尼寺の様で、聖徳太子創建らしい
丁寧に書いて頂けるのはありがたいが、印の朱肉が、スタンプ系のものなので、重みのある朱色ではなく
ピンクっぽい赤になっている。
経年劣化が期待できない色だ。
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帰り道、本来の門を通り降りてきたが
正直、往路では完全に見落とししていた細い道だった。
この細い道の風景は、2日後に巡った尾道で体験することになる。