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今回の散策の一番の目的は、神護寺だった。
当初、神戸に泊まって西国霊場めぐりをするか
奈良に泊まって生駒界隈 ぼさつ巡りをするか
それとも神護寺に行くかの三択だった。最終的には、神戸は定宿が満室、奈良と京都の二択に変わったが
かみさんが、上七軒老松の夏甘糖を食べたいと言うので、その一言で神護寺に決めた。

前日は、堺で打合せがあり、天王寺に出て京都四条に宿泊した。
この時期は閑散期ということもあり、四条のビジネスホテルも比較的安い。
私も慣れたもので、京都駅から地下鉄にのり四条烏丸からはブラブラ、観光客で賑わう四条通をぶらぶら歩きながら、河原町のスーパーホテルに泊まった。
夕飯は、そんなに空腹でもなく、鮹益のたこ焼きでも食べながら決めようかなんて思っていたら
それだけで十分満足になってしまった。

この日は、恐ろしいまでの晴天だったが
翌日の予報は雨、梅雨らしい天候、傘をさして歩くのもちょっと面倒な感じ・・・・
予報もちょこちょこ代わり、目が覚めた時には市内で7時頃から降る感じだった。
せめてレンタカー屋まではもって欲しいと祈りつつ、ホテルの食事は7時からので、ここで食べることはやめ
できるだけ、レンタカー屋に近いマックで食べることにした。
怪しい雲生きながら、雨は降ってこない。車を受け取って、神護寺方面に向かうも曇りのままだった。

京都は思ったより狭い
先日散策した、出雲にしても六郷満山にしても
移動がすごかった。結局車を返した時殆ど600kmも走っていてとても驚いたが
京都は市内から、例えば貴船だって大原だってたかが知れている。
神護寺も、思ったより近い10km程度 あっと言う間だ。

神護寺は、近くの駐車場に停め
階段を15分程度登ると書いてある。
早朝の静かなら境内を歩きたいので、約20分前には到着した。

神護寺は、今回始めての参拝になる。
個人でも家族でも今まで何回も計画したが、不思議と外れてしまって今回となった。
寺の良さは、瀬戸内寂聴が書いたJALお冊子のコラムか、寂聴古寺巡礼だったか
どちらを始めて読んだか思い出せないが、その印象と
歴史的な点で、和気清麻呂のイメージが強く、本当に参拝したいと昔から思っていた。
京都の中でも紅葉の名所として名高いが、
そうであるなら青紅葉も美しいはず。

私の場合、紅葉より新緑の方が好きだ。
紅葉の美しさも嫌いではないが、ネックは観光客が尋常じゃないことそして、これから冬に向かう雰囲気の寂しさがちょっとね。
緑に満ち、これから暑くなる雰囲気の青紅葉の時期の方がいい。
それに、寺を覆う空気感は新緑時期に限る。

今回は、雨が降るか降らないかの微妙な感じ、湿気に満ちているが気温が低いのでとても気持ちがいい
最高の陽気だった。

ここで駐車場が最後と言う、高雄観光ホテルの駐車場に停め、参拝の準備をした。
利用料金を払い、散策情報を聞いていると、とても詳しく神護寺のことを教えて頂いた。
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高雄橋を渡り
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ここからは階段攻撃だ。
当初これがちょっとネックだった。朝一番だしなあ・・・ともし雨でも降ってきたら傘をさして登るのかと思うとね
気持ちも沈んでしまうところだったが
6月に入って、できるだけ階段を使ったり、週にジムを3回通って足腰丹念を徹底した結果
気だるい階段もあまり辛くなくなってきている自分もいる。

駐車場情報では、私より前にスタートした人はいない。
私の後ろを歩く人もいないので、気持ちが良かったことも追い風か
階段がさほど辛くもなく、スイスイと上がることができた。
ここで、日差しが厳しかったら問題だったろうが、冷たい湿気た雰囲気もまた好条件だったと思う。
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第1弾の階段はほどなく終了、ここで休憩所やら、弘法の硯石がある。
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そこから楼門までまた一気に登るが
ここは、目指す門が見えるので、登りやすい。
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仁王が睨みを効かしたろ楼門の手前で拝観料を払い、いざ境内へ
山の上ながら開けた風景にちょっと驚く、それも大変綺麗に手入れされている。
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ここに来るちょっと前に、TV見仏記の再放送や、BSで放送していた神護寺の番組をみていたので
案内をみなくても境内の雰囲気が判る、まるで再訪の気分だった。
右手に、和気清麻呂公の廟をみながら、五大堂付近まで歩いてきた。
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