私の島根県の印象は、ゲゲゲの鬼太郎の作者で有名な水木しげる氏の作品から受けたものが大半を占める。
数々の著作の中で、私が一番好きなものは「私はゲゲゲ」なのだが、
水木さんの一生を簡単にまとめた作品だ。
一番好きな戦争もの以外に、実は彼の幼少時代の話がとても面白い。
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その中に、少ないが鳥取県境港の記載がある。
堺港と言えば、対岸の島根半島の記述も当然出てくるが
本には
「堺港は町だが、島根半島は山で海沿い以外は殆ど人が住んでいない。
夜になると狐が鳴いたりして不思議な感じがしたものだ」  と

今回始めて美保まで行くが
堺港を超え、見えてくる島根半島のイメージが未だ、水木さんの漫画通りなのには驚いた。
ただ、漫画には立派な堺水道大橋はなかった。
下関海峡を考えると大人しい水路だが、これだけ立派な橋があるのと無いのでは大違いだ。
島根半島側の住人には、大変うれしい設備だと思う。

島根半島の東側へ
こちらから見る堺水道大橋は、形状も面白い。
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大山寺から堺港までは、大通りを通るので交通量も比較的多い、街らしい街を走る感覚だった。
時間的に余裕があれば
水木しける記念館や、正福寺などを見て回りたかったが、これは次回に持ち越しとなった。

島根半島に入ると、極端に車の量は減り、美保神社に向かう車は私だけだったが
ゆっくり堺港側をみながらドライブするのは気持ちがいいものだ。
この日はまだ天気も良く、風も強くないので最高だった。

小さい港町に入ったと思うと、その奥に美保神社があった。
最近、古事記を読みあさっているので、出雲の古き歴史が簡単にイメージできる様になっている自分が居る。
美保神社は、大国主様の息子、えびす様(事代主様)を祭神と祀る海上安全の神社だ。

海に向かって鳥居があり、海神信仰を感じさせる。
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静かな境内だが、拝殿は立派なもので、丁度日も傾き始め本殿側からの日差しで眩しかった。
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事代主は、簡単に言えば人の世の日常の行為・行動を教え導き主宰なされるとの御神徳を称えたもので
ここの御朱印には「知」と書かれる。

ここまできて15時ちょっと過ぎたところ、
この日はあと1つ巡る予定だったので、時間的には十分余裕がある
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神社を出て左手、青石畳通りも歩いてみた。
古き良き時代を感じる大変風情のある道だった。
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