夏も本番
私の子供の頃は虫取りばかりしていた。
採取しては図鑑と見比べ、1つでも新しい虫を探すが、そうはなかなかいるものではない。
育った足立区は、東京では比較的自然が残るエリアだったが
カブトムシは滅多に見られるものではなく、もっぱらアゲハ蝶などの蝶類を追っかけるしかなかったが
おやじの実家である、宮城蔵王は自然の宝庫だった。

図鑑にはカブトムシの集め方とかで、木にはちみつを塗るとか書いてあったが
そんなことをしなくても、そこらじゅうでウヨウヨしていた。子供の私でも簡単に10匹を越すカブトムシを午前中だけで見つけることができたぐらい・・・・そんなに取れてしまうと、今度は興味も薄れあまり取らなくなった。

宮城蔵王、白石から遠刈田温泉の中間ぐらい
この地は、私が子供の頃は今よりも多くの果樹園があった。
我が祖父の家でも、桃やソルダムだけで100本以上の木があった。なので桃は買うものではなく取るものだと思っていたぐらい・・・
まだ幼稚園の時、弟が小さいってこともあって私は夏休み期間祖父の家にいることになった。

毎日が天国だった。
幼稚園なので宿題はないし、毎日好きな虫取り、川遊びそして大好きなものを腹いっぱい食べる・・・・そんな夢の様な生活の中で、多分日課の虫取りをしていたか、近所の果樹園を探検していた時
ふとセミの抜け殻を見つけた。

これがまた、そこらじゅうに沢山あるので、手に掴めるだけ持って帰ると、祖母にものすごく褒められた
だったらもっと沢山捕まえようと、ビニール袋に集めだした。
幼稚園程度の能力なので、数えて取るのは100ぐらいがいいところで
それ以上はもうカウントできなかった。

その日からセミの抜け殻集めが私の日課になった。祖母に見せたのは始めの日だけで
それ以降は、とってきては家のバケツに入れていた。
もう何日かわからなくなってきたが
特に梨園には沢山いた。
その後、いつのまにか飽きてしまいセミの抜け殻は、そのまま放置してしまったが
見つけた祖母はさぞ驚いたことだろう・・・・多分1000は軽く超えていただろうからね。
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昨日、家の庭のゆりの葉っぱに、セミの抜け殻を発見し、子供の頃のことを思い出してしまった。