京都奈良に行くと当たり前の様に国宝があるので、国宝と書かれていても少々麻痺してしまうが
国宝に指定されるということは大変なことなんだよね・・・・
青森だと八戸の櫛引八幡に国宝の甲冑があるが
そのほかと言えば、むつにある・・・・とは聞いていた。
でも行ったことがなかったが、恐山参拝後、行ってみることにした。
青森では数少ない国宝なのに、道路には全く案内がない。
ナビを駆使しても、ちょっとわかりづらいところに、常念寺がある。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190615/08/roerich/ec/61/j/o0448033614465216884.jpg?caw=800)
本堂は、重厚な感じのためか少々暗い雰囲気もある。
正面は完全に閉ざされ、簡単には国宝を拝むことができないのかと少々残念な気持ちで、社務所へ
御朱印をおねがいすると快く応じてくれた。
話好きの大黒さんだと思うが、私が話を出す前に、国宝を拝んでいきますか・・・と勧めてくれた。
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190615/08/roerich/fa/36/j/o0297044814465216890.jpg?caw=800)
期待しながら本堂に入ると
ご本尊の阿弥陀如来が鎮座していた。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190615/08/roerich/64/9a/j/o0448033614465216896.jpg?caw=800)
離れた位置からみてもその古さ、風格は伺えるが
これまた話を切り出す前に、もっと近くでご覧下さい・・・・と
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190615/08/roerich/5c/c7/j/o0336044814465216901.jpg?caw=800)
なかなかこんな機会は無い上、相手は国宝だ。
藤原期のものらしいが、説明を聞くに、もとからこの寺にあったものではなく
京都の寺から譲り受けたものらしい。
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190615/08/roerich/77/bd/j/o0448033614465216908.jpg?caw=800)
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190615/08/roerich/58/4e/j/o0336044814465216914.jpg?caw=800)
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190615/08/roerich/33/9b/j/o0336044814465216921.jpg?caw=800)
近づくと見覚えのある姿が
脇待が腰をあげているスタイル。
これは、京都三千院にあるタイプだ。
中央が阿弥陀さんなので、左は観音菩薩、右は勢至菩薩だろう・・・・
このスタイルは、三千院ですね・・・・と話かけると
待っていましたって感じで
三千院は、これから向かおうと身体を持ち上げている状態だが
ここのは、その先体が浮いている・・・、向かっている状態をしめしているらしい
横からみると確かに浮いている。
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190615/08/roerich/2e/5b/j/o0448033614465216929.jpg?caw=800)
こんなに貴重な上、近くで舐めるように見れるのはうれしい限りだが
どうぞここは写真を自由に撮ってもいいですよ・・・・と言われた。
これだけの仏、できれば写真集を買って、娘へのお土産にしようと考えていたが
たぶんこの寺は観光寺でもないので、自分で写真をとって見せられるのはうれしい。
予想以上の感動を味わった、すばらしい寺だった。