京都奈良に行くと当たり前の様に国宝があるので、国宝と書かれていても少々麻痺してしまうが
国宝に指定されるということは大変なことなんだよね・・・・

青森だと八戸の櫛引八幡に国宝の甲冑があるが
そのほかと言えば、むつにある・・・・とは聞いていた。
でも行ったことがなかったが、恐山参拝後、行ってみることにした。

青森では数少ない国宝なのに、道路には全く案内がない。
ナビを駆使しても、ちょっとわかりづらいところに、常念寺がある。
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本堂は、重厚な感じのためか少々暗い雰囲気もある。
正面は完全に閉ざされ、簡単には国宝を拝むことができないのかと少々残念な気持ちで、社務所へ
御朱印をおねがいすると快く応じてくれた。
話好きの大黒さんだと思うが、私が話を出す前に、国宝を拝んでいきますか・・・と勧めてくれた。
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期待しながら本堂に入ると
ご本尊の阿弥陀如来が鎮座していた。
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離れた位置からみてもその古さ、風格は伺えるが
これまた話を切り出す前に、もっと近くでご覧下さい・・・・と
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なかなかこんな機会は無い上、相手は国宝だ。
藤原期のものらしいが、説明を聞くに、もとからこの寺にあったものではなく
京都の寺から譲り受けたものらしい。
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近づくと見覚えのある姿が
脇待が腰をあげているスタイル。
これは、京都三千院にあるタイプだ。
中央が阿弥陀さんなので、左は観音菩薩、右は勢至菩薩だろう・・・・

このスタイルは、三千院ですね・・・・と話かけると
待っていましたって感じで
三千院は、これから向かおうと身体を持ち上げている状態だが
ここのは、その先体が浮いている・・・、向かっている状態をしめしているらしい
横からみると確かに浮いている。
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こんなに貴重な上、近くで舐めるように見れるのはうれしい限りだが
どうぞここは写真を自由に撮ってもいいですよ・・・・と言われた。
これだけの仏、できれば写真集を買って、娘へのお土産にしようと考えていたが
たぶんこの寺は観光寺でもないので、自分で写真をとって見せられるのはうれしい。

予想以上の感動を味わった、すばらしい寺だった。