2日間の伊勢・奈良旅行もあっという間に最後の散策となった。
奈良は、名所が広範囲に点在しているので、京都の様に、有名な神社仏閣をはしごで巡るのは難しい
東大寺界隈なら興福寺とならまち周辺、西の京、法隆寺、明日香、室生寺、吉野・・・・といくら車で移動したとしても移動に時間がかかってしまうので厳しい。

なので今回は、春日大社メインと決めてしまった上
奈良国立博物館経由となってしまったので、ならまちまで戻ってくるともういい時間になっていた。
神社仏閣の場合閉館16時が一つの目安なので、15時半ぐらいまでには入っておく必要がある。

ならまちまで戻てきて、いつもの買い物ルートを歩きながら、桜が綺麗な御霊神社にでもと思っていたが
吉田蚊帳さんに寄ってそのまま東に歩いてしまったので、元興寺に出てしまった。
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元興寺は元興寺で、ぼさつ寺の1つだし、変わった桜もあるから
ここでの参拝を決めた。
思えば久しぶり、

元興寺は、その昔いまのならまちをほぼ境内としていた広大な寺院だった。
多分廃仏毀釈で現在の規模になってしまったと予想する。
そんな明治期の悪い動きのため大部分の寺が影響受けてしまったが、マイナスだけではないと思う。
例えば元興寺、現在はならまちになっているエリアは、奈良の古い町並みを感じる貴重なエリアだが
ここが、昔のまま寺だったらどうなっていただろう・・・
京都を含め、街のほとんどが神社仏閣だらけで、観光と言う面ではものすごくマイナスになっていたと思う。
旅行に来て、ただ神社仏閣めぐりだけでは人を呼べないでしょう。

土門拳や入江泰三氏の撮影した古き香りの残る奈良の都の雰囲気は随分となくなってしまったが
残るべきものが残る・・・弱肉強食的な流れは、動物だけではないのだろうね。
私的には、古い時代の姿を見たいが・・・・
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そんな元興寺、奇跡的に極楽堂と禅室が残っているが、この国宝の建物を見るだけでも得した気分になる。

敷地内には、保管庫もあり、貴重な仏像などが見学できるが
元興寺と言えば、妖怪の「がこぜ」を思い浮かべる
私は、水木茂先生の妖怪大辞典で知った妖怪だが、このがこぜ・・・漢字では元興寺と書く鬼の存在も忘れられない。
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まさに春爛漫、石碑と桜の対比がすばらしいが
ここの桜の見ものは実は北側の門に植えられる、色が混じった桜だか、花桃だったかの木が美しい。
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過去の栄華を感じられない元興寺だが、
地味ながら存在感はある。


元興寺でもゆっくりしてしまい
寺をでるときにはもう閉門時間だった。

奈良の散策はここで終わり
本当は白毫寺や新薬師寺にも行きたかったが
実は私、4月の終わりにまた1人で奈良にいく用事があるので、そのタイミングで1人で楽しむことにした。

奈良でのお土産は
平宗の柿の葉寿司と
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樫舎の和菓子
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完全の定番になった。