写真好きの私ですが、
写真が好きになるきっかけになったのが、土門拳氏の作品を見てからです。
 
無駄な部分がない、完璧な構図
そして絞り込んだ写真は、細かい部分まで描写を逃しません。
なので、人間撮影、特に女性の撮影には向いていませんね。
 
そんな絞り込んだ写真は
やはりお寺や仏像が最高の被写体ですね。
 
先日、紹介しましたが、おじさんから借りてきた本の中に、土門拳氏の傑作
古寺巡礼があります。
 
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私は特に、この1冊目が大好きで
法隆寺、薬師寺など、とてもメジャーですが、大好きな寺の写真が満載です。
 
でもなかなか買える代物ではないので
小学館文庫から出版されている、古寺を訪ねてで楽しんでいました。
しかし、比べてみると写真の大きさも写真の色も違います。
 
実物を見るのが一番ですが
写真には現場では感じない、良さがありますね。
それを味わうのは、写真家本人がこだわり抜いた大判の写真集が一番です。
イメージ 2
 
法隆寺西院中門列柱の写真を比べてみると、その違いがはっきりします。
造形的なエンタシスの柱の形は、確認できますが
その柱の質感は、全然違いますね。
 
でも、文庫本版でも良い部分があります。
それは、写真ではなく文章・・・
 
土門拳氏は、大変文才もあった人で、その文章は、とても読みやすく感動的です。
 
大判写真集では、やはり写真がメインですから、最後にちょっと解説が記載されているのですが
文庫本版では、色々な雑誌に投稿したものを編集しているので、
撮影当時のエピソードや簡単な歴史などが書かれています。
 
毎年春は奈良散策でしたが
今年は京都、・・・・写真集をみていると奈良にも行きたくなります。