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ちょっと大げさなタイトルですね。

先日訪れた、東北町にある歴史民族資料館ですが、面白い資料が展示してありました。
歯の形から、大きい肉食獣てあることは素人でもわかります。

まさか「トラ」だとは・・・

一体これは・・・と説明書きを読んで少々驚きました。
10数万年前の話ですからね・・・・ちょっと夢のある話ですね。

ここには、私の大好きな日本オオカミの剥製も展示されています。

以下説明・・・・・

動物の種類について
この標本は、左下あごの骨の一部で、犬歯と第4前臼歯及び第1臼歯がのこされています。第1臼歯の形状の特徴から、この標本はネコ科のものであり、さらにその大きさからトラかライオンのものであることがわかります。
トラとライオンを下あごの骨と歯の形だけから区別するのは大変難しいですが、トラとライオンが分布している地域から考えると、ライオンはアフリカとヨーロッパ(化石のみ)に分布が限られ、アジア大陸からはトラだけしか知らないことから、この標本はトラのものであると判断されます。
なお、この標本はトラのものであると判断されます。
なお、この標本では歯の並び方や状態から、まだ大人に成りきっていないかなり若いトラであることが考えられます。よって、大人に成長した場合には、臼歯の大きさから見て、極めて大型のトラだったと思われます。

時代について

小川原湖周辺にはナウマンゾウの臼歯などを産出した中位段丘堆積物が分布しており、その時代はおおよそ10数万年前と推定されています。
この標本の内部には褐鉄鉱によって茶褐色に変色した細礫が充填しており、中位段丘堆積物の基質と同一のものであると考えられるため、この標本も中位段丘堆積物から由来したものと考えられます。従ってこのトラはナウマンゾウ等とともに10数万年前に生息していたものと判断されます。
国立科学博物館 甲能直樹氏の文章を簡略化