この時期、岩手や青森の太平洋側は、偏東風の影響で山背(やませ)と呼ばれる霧
の日が続くことが多いです。
丁度田植えぐらいから梅雨明けぐらいまでの時期。

急激な温度低下があるので、農作物への影響・・・そして一般の生活でも7月にス
トーブなんてこともあったりして、平地なのに長野の高原みたいな気候なんですね

しかし、風が無い日は涼しいですが爽やかで・・・マイナスイオンに新緑の臭いを
混ざって物凄く気持ちが良かったりします。
この気候の影響で、三沢空港の欠航が多いです。
冬の雪の時期より確率が高いと思います。

さて、この時期、私は郭公(かっこう)の鳴き声で目を覚まします。
どんな山奥に住んでいる・・・って感じですが、山には住んでいません、平地です
(笑)
白鳥の鳴き声が終わったと思ったら今度は郭公です。

この郭公、小学校のうたでも確か・・・かっこうワルツだったかな・・習った記憶
があって、実際にみたことはないけど知名度は高いですよね。
それと、この独特の鳴き声ですね・・・日本では何故か郭公時計を鳩時計と呼んで
いますが、この時計もなじみ深いです。
岩手の一関には、厳美渓と言う美しい渓谷がありますが、ここの名物が郭公だんご
です。

そんな郭公ですが、容姿はあまり綺麗とは言えませんね。灰色です。
宮沢賢治のセロ弾きゴーシュにもそんな記載が出てきますが、同じ様な表現をして
いたと記憶します。

そしてこの郭公の特徴はやはり托卵(たくらん)ですね。
生んだ卵を自分で育てず・・・・、他の鳥の巣に卵を産んで世話をさせるってやつ
ですね。
かわいそうな事に、郭公って比較的大きな鳥なので、托卵された鳥は、自分の子供
を犠牲にしてまで郭公の子供を育てるはめになる・・・・そんな話を聞いて、私は
郭公が嫌いになりました。

でも、この時期この鳴き声は好きだったりします。
郭公時計ではなく、自然の郭公の鳴き声で目を覚ますのは気持ちがいいものです。
奴は息継ぎが心配になるぐらい連呼して鳴くんですよね(笑)