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民話のふるさとと呼ばれる遠野、この町の古き風習もなかなか見ごたえがあります。

ミズキダンゴやオシラサマなんかが有名ですね。
(写真と説明書きは、とおの昔話村に展示されていたものです。)

今でも続く・・・古き良き遠野の風習を紹介しますね。


まず、ミズキダンゴ・・・
これは、旧暦1月15日(小正月)の満月の夜、雪女が子供を沢山連れて遊びにくるといわれています。
小正月は1年の豊作を願うさまざまな行事が行われるそうです。
この写真にある「ミズキダンギ」は、ミズギの枝にダンゴや餅で、アワ、ヒエ、繭玉を意味する飾り物を作って豊作を願う行事だそうです。

そして、オシラサマ・・・
むかし、あるところに貧しい男がいた。
妻は亡くなり美しい娘と一匹の馬と暮らしていた。
娘と馬は仲が良く、夜になれば馬屋で一緒に休み、ついに娘と馬は夫婦になった。
ある夜このことを知った父は、娘に知らせず馬を桑の木に吊り下げて殺してしまう。
娘は驚いて、桑の木の下に行き、死んだ馬の首にすがりついて泣いた。
父はこれをにくみ、斧で馬の首を切り落としたところ、娘は馬の首に乗ったまま天に昇って去っていった。

そして娘と馬は、オシラサマと言う神になり、娘に去られた嘆き悲しむ父に蚕を授けたという・・・

オシラサマは、養蚕の神、家の守り神、牛馬の神、オシラセ(未来を告げる)の神などと言われ、桑の木で2体1対の神像を作ります。
現在でも遠野のみならず、広く東北地方の旧家で信仰されている神です。

ダンゴは、まあ普通に思えるけど
オシラサマは微妙・・・、美しい娘てのもその基準があいまいなところですが
やはり、遠野には曲が家が多く残っていることから、馬を本当に家族の1人(1馬)として思っていたことが伺えます。

旧家で信仰・・・・この様な風習は・・・段々となくなってしまうものなのでしょうね。
古き伝統を守るのは本当に難しい・・・新しいものを取り入れつつ、後世に残して欲しいですね。