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私の中学校は、自宅のすぐ横ぐらいの位置にあったので、チャイムが鳴ってから家を出ても遅刻しないぐらいの距離でした。
なので、通学時間は皆無に等しく、当然冬場の防寒着も必要ありませんでした。
受験が近くなって、学生服で初めて遠方に行く必要があったので、親父の紺のステンカラーのコートを借りる程度でした。

高校に入り、やはり冬場は学生服だけでは少々寒いので防寒着が必要となり、学校指定の紺の地味なコートがありましたが、どうしても気に入らなかったので、自分で色々探すことにしました。

私はPコートに決めていました。多分何かの映画の影響だったと思います。

しかし、当時、VANにしても、ニューヨーカーなどのトラッド系会社のものは少々値段も良く、高校生のぶんざいではちょっと買えるものではありませんでした。家も貧乏ですしね(笑)
そこで、いつもの如くアメ横に行き・・・・、気に入ったものを見つけました。

「ショット」と言うアメリカの主にライダーズジャケットの製作で有名な会社のものです。
確か1万5000円ぐらい・・・トラッド系の1/3程度の値段でした。
これは、今でも定番品として売っていますね。
アメ横ですから・・・もっと安い、軍の放出品がありましたが、当時は、いかにも中古・・・綺麗なものが少なく、また、イカリの刺繍がついていたり・・・ちょっと学校に着ていく感じではありませんでしたね。

Pコート・・・・、

言わずと知れた、海軍の艦上用の防寒着ですね。
イギリス海軍が着ていたので、ダッフルコートと同じ、やはりイギリスはおしゃれです。

特徴は、大きな襟とイカリ模様のボタン、船の上で着ることを考えているので、風向きにより風の進入を防げる様に、ボタンは右でも左でも合わせることができます。大変実用的なものです。
一般に着ることを考えても、洋服のあわせ方が男女で違うけれど、Pコートは男女問わず着ることができる優秀なコートといえます。

しかし、実物に拘るショットのPコートは、丈夫な作りは納得ですが、少々粗い羊毛と重いと言う欠点があって、やはりトラッド系の上品な質感ものとの大きな違いはそこにありました。
高校3年間これを着ました。

そして大学に入ると、途中までこのショットを着ていましたが、
マニアックな性格のため本物志向に走り、軍の支給品を探す様に・・・それも、当時は金ボタンにあこがれました。

そこで買ったのがこれ・・・店の話だとヨーロッパのどこかの国のものって言っていましたが、服についているタグからは国名の記載が無く少々謎のPコートです。多分ベルギー・・・

こいつの特徴は、腰のあたりが若干細くなっていて、身体にピッタリする感じ・・なので着るととても凛々しく見えます。

これは会社に入ってからも着ていましたが、体型の変化とともに着られなくなりました。
(でも今はまた着れます)それと、酔っ払って、落ちた自分のボタンを蹴っ飛ばしてしまい、・・・1個ボタンがついていないのはそんな理由・・・なので、ボタン無しでは少々恥ずかしく・・・ちょっと着れない状態です。

現在は、3枚目のものを着ています。
完全なアメリカ海軍支給のもので、しっかりミルスペック番号も書いてあり、フィラデルフィアの会社が作ったものです。
中古購入で確か5000円ぐらいでした。
でも驚くほど綺麗で、新品同様ってやつ・・・良い買い物でした。

上記2つは、丈の長さがR(レギュラー)ですが、これはS(ショート)なので、全体的に短い印象があります・・・ブレザーよりちょっと長い程度です。

高校生がPコートを着ていると、可愛い・・・と感じますが、中年が着ていても、なかなかと思える・・・年代に左右されない素晴らしいコートですね。