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岩手県一戸の鳥越には、この冬から足しげく通っています。
ここは、最近では珍しくなった竹細工の伝統が残っている地域です。

北東北では、主に根曲がり竹を使った竹細工が有名で、りんごの産地の弘前や秋田などで作っています。
しかし、現在の弘前では材料の根曲がり竹が沢山取れなくなってしまっている上、製作者も減っているそうです。りんご籠として昔は良く目にしましたが、やはり最近ではプラスチック系の籠が多いと思います。

そんな竹細工ですが、一戸では、減ったといっても50人以上の職人が残っているそうです。
ここの竹細工は、篠竹と呼ばれる細い竹を使っています。
その篠竹とは、細い竹や笹の俗称で、この地域では「スズタケ」と呼ばれている竹を使っています。
最近では殆ど見られなくなった竹です。

このもみじ交遊舎では、竹細工の体験が出来る上、貴重な作家の作品や、購入も出来ます。

私も、文庫入れと言われる小さいサイズを買いました。家族3人ならおにぎりをいれるのに丁度良い大きさです。撮影したのが冬なので、雪といい感じの写真になっていますね。
このスズタケは、弾力性があり、上から押しても割れたりしないで元通りに戻る大変優れた材料です。

最近では、東南アジアで作られる安価な竹細工が出回っていますが、タケの質が違うと胸を張っていました。確かに私もそう思います。
ここのもう1つの特徴は、価格です。
思ったより安いということです、あまりに安いので東南アジアから輸入したのか?と聞かれるぐらい・・・代表の柴田さんは笑っていました。

最近ではエコバックも作っています。良くテレビで見る板前さんが買出しに出るときにつかっているタケの籠・・・あれです。あれを一般の買いもの様に小さくしたものですが、なかなかおしゃれな感じがします。大々的に宣伝していないようですが、口コミで広がり最近では注文制作で大変と言っていました。

現在、、かみさんの着物を収納するため行李と言われる大きめの衣装箱を注文しており、GWの土産に間に合うと言っていたので楽しみに待っています。この行李、特大のものは、作る人も材料も少なくなっているので、柴田さん曰く手に入るのは今のうち・・・だと言っていました。残念です。