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我が親父殿が、遠刈田温泉界隈の出身だったこともあり、幼い頃からこけしが家に置いてあったので、その存在が普通でした。最近ではあまり見なくなった民芸品の1つですね。
大きいものは1m近いものから小さいものは20cmぐらいまで、色々な大きさがあるのもこけしの魅力でしたね。実家には多い時で30個以上はありました。

遠刈田のこけしの外観的な特徴は、細い胴で頭でっかちです。
普通に飾るには問題ないけど、地震が起きたりすると物凄く心配な形状ですね。

一般にこけしと言えば、鳴子が大変有名です、遠刈田なんてその地名すら知らない人が多く寂しい思いをしたりしますが・・・・遠刈田のこけしは、こけし好きには最も美しい形として有名です。鳴子よりも歴史が古い様です。

今でも遠刈田温泉の街中の土産屋などでも売られています。温泉街からちょっと足を伸ばすとこけし工房が集まった集落があります。
工房毎に微妙な彩色の違いがあるのですが、ここでは丑蔵庵が特に有名ですね。
ここでは、実際にこけし作りを見学できますが、店の奥には貴重な古いこけしを展示しているスペースもあり、その歴史を知ることができます。

遠刈田のこけしは、赤い放射線状の模様が頭頂と額部に描かれ、眼が三日月型で切れ長のものが多く、微笑みをたたえているようなやさしい表情、そして胴には図案化した菊模様が描かれるのが特徴です。赤を基調にしたものから、モノクロ系もあります。最近では下部にだるまが書いてあるものなど伝統に捕らわれない作風もあるようです。

遠刈田では、生まれた子供の身長に併せてこけしを作る習慣が若干残っています。
我が娘も作ってもらいましたが。「生まれた時は、こんなに小さかったんだ」と娘に教えるど同時に、自分たちも昔を思い出す記念の品になっています。