ずっと一緒だった…
あおいが家を空ける事が無い限りは
いつもいつでも一緒だったんだ。
何もする事無く,家にいる時も
ご飯を食べる時も
寝てる時も…。
あの子が産まれて
生後,1週間以降からはずっと
一緒だったんだ…。
あおいの宝物。
うさチャン。
今でもよく覚えてる。
あの子に一目惚れして
その場ですぐに『この子がいい!!』
って思って飼うって決めた事。
滅多に一目惚れなんてしないのに…。
あの時,何故かあの子にピンときた。
あの子じゃなきゃって思った。
まだ産まれて間もなかったから
『1週間後にお迎えに来てあげて下さいねッ』
って言われて
あの子があおいの所に来る日が
楽しみで楽しみで…
1週間って期間が,もの凄くながく感じて…。
待ってる間
あの子の名前を考えだした。
桜が好きだから
『桜』にしようかな…とか。
でも,男の子だったら
『桜』はかわいそうかな…とか。
そんなこんなしてる時
いい名前ないかなって思って
色々調べだした。
携帯で調べてみたり
パソコンで調べてみたり…。
その時,1つの名前が目にとまった。
『アンジュ』
アンジュとは,
フランス語で『天使』という意味。
まさに,あの子にピッタリだと思った。
産まれたばかりで,汚れを知らない
綺麗な目をしたあの子にピッタリだと…。
名前を『アンジュ』に決めて
あの子のお迎えの日を待つだけになった。
お迎えの日は
2009年の6月10日に決まった。
嬉しかった。
やっとあの子のお迎えに行ける♪って…。
お迎えの日が近づいてきた
2009年の6月9日…
電話が鳴った。
弟からだった。
『こんな朝早くにどうしたんだろう…』
そう思いながら電話を取った。
一瞬にして血の気が引いた。
『母親が仕事先で倒れて病院に運ばれたらしい…
意識もなくて,まだ原因もわかってないらしいから
すぐに病院に向かって』と…。
弟と2人で駆けつけた。
医師の説明の結果
『脳内出血』
『脳の1番大事な『脳幹』という部分
そこから出血してる為,手術出来ません。
残念ですが,今夜がやまです』
そう宣告された…。
必死で真っ白になった頭で
身内も家族も呼び寄せた。
1人増える度に
医師から告げれた辛い説明をして…。
現実が受け入れられなくて
必死で,頑張って
意識もない,寝たきりのお母さんの手足を
マッサージした。
『もしかしたら…』って期待を込めて…。
でも…
9日から10日にかわってすぐ
お母さんは息を引き取った…。
お母さんの葬儀の準備をしながらも
途中少しだけ抜けて
『アンジュ』のお迎えに行った。
お母さんが『天使』となった日に
『天使』があおいの所に来た…。
『アンジュ』という名のウサギの『天使』が…。
『お母さんの生まれ変わり…?』
って思った…。
こじつけかも知れないけど
こんな偶然,なかなか無いと思ったから…。
前々から決めてた名前… 『天使』
お母さんが『天使』になった日に
『天使』が来た…。
だから,あの子は宝物なんだ。
大切な大切な宝物…。
今アンジュは実家だから
なかなか会えなくて,さびしいけど
近い内に会いに行って来る予定…。
今思うと,きっと…
あの子とあおいは
出会う運命だったんだ…。
あの子には特別な何かを感じて
あの時,飼う事に決めたのだから…。
『運命の出会い』
本当にあるんだなって
今は思ってる…。