マーライオン〜娘とわたし、夫は日本にお留守番〜 -2ページ目

マーライオン〜娘とわたし、夫は日本にお留守番〜

2歳の娘を連れて、マーライオンのいる星の国シンガポールへ単身赴任。見ず知らずの国に飛び込んで見えた「海外で働く」ということ。そして新しい家族のかたち。
娘とふたりで見た、そして伝えていきたい、これからの世界。

プロローグ"グローバル思考って何だろう?"


私は大学を卒業してからずっと外資系で働いてきました。
英語も勉強したはずなのに、実践レベルでは使えずに必死で勉強した時期もありました。
そして上司や同僚は常に外国人という環境で、言葉以外のコミュニケーションに困ったことも
理解できずに怒りに満ちた気持ちになったことも数知れません。

でも日本で働いている以上、いくら外資系という環境の中でも日本であることは変わりありませんでした。外国人の上司や同僚の苦労や苦悩を頭で理解できても、共感することは難しい。

そして常に付き纏う「海外でいつか働いてみたい」という気持ち。
どこまで自分の力が通用するのか、自分が外国人という立場になって働くということはどういう意味を持つのか。

いつか、いつか行きたいという気持ちだけで実行に移せないまま、結婚して、子どもを出産しました。でも心のいつもどこかに私を駆り立てる、海外で働きたいという思い。

このままこの気持ちに蓋をしたままでいいのだろうか。
主人に海外転勤がないのか、という他力本願な自分。

きっと人はやらないことの方が後悔するに違いない。娘には何事もチャレンジして強くなってほしいという願いがあるのに、自分がこのままでいいのだろうか。

葛藤の末、決断しました。一度海外で働いてみよう。
悔いのないようにとりあえず動いてみよう。

ここから私の新しいスタートが始まりました。