「タルホ寝てる…」
「寝てるね、タルホ。」
緑色の髪の青年を見ながら同じ年くらいの少年と少女は言っている。
少年はツンツンと優しく頬をつつきながら、そして少女は鼻をつまみ髪をひっぱりながら。
「んっ・・・ん!?」
息が苦しくなってきたのか青年は小さく声を上げると目を開け、ガバッと体を起こそうとしたが、少女に髪の毛まで引っ張られていたため再び頭から地面にぶつかった。
「いって!!リリスお前何してんだよ!ポポルもいつまで突っついてんだ!!」
「タルホ中々起きなかったから…。」
「強制覚醒させようと思って。」
「…はぁ。」
タルホと言う緑色の髪の青年は金色の髪をしている少年ポポルと桃色の髪の少女リリスに呆れ、溜息を洩らしながら言う。
「別にもう少し良い起こし方があるだろうが。
ところで何で起こしたんだ?まだ休んでいても良かっただろ?」
「お腹すいた。」
「そう、お腹がすいたから起こしたんだ。」
「お腹がすいたって、飯はさっきの村で喰ってきたし保存食も・・・・」
タルホが自分の腰に付いている巾着袋を見てある事に気付く。
巾着の紐が解かれている…。
この中には旅に必要な保存食を詰め込んでいたはずだったのだが。
タルホがポポルとリリスを見ると2人はテヘッと照れたように笑い言う。
「…我慢出来なかった。」
「私達あれだけじゃ足りないの!だから早く次の村に行こうよ!!」
反省していない。
反省するそぶりも見せない2人に怒りを通り越してタルホは呆れてしまっていた。
「…たく、どう言う胃袋をしてるんだよお前らは。」
「僕達の胃袋は…」
「無限大!!!」
「阿保か!!」
タルホは阿保な事を言うポポルとリリスを1発殴り荷物をまとめ始める。
「痛い…」
「タルホの馬鹿ぁ!女の子を殴るなんて!!!」
文句を言うリリスをタルホは無視をしながら手際良く荷物をまとめ上げ立ち上がった。
「喰い物がなきゃ旅なんて出来ないからな。
ほらとっとと行くぞ。」
そう言ってタルホはポポルとリリスを置いて歩き始めた。
「まってよぉ!!」
「おいてかないで!!」
そう言って2人はタルホを追いかける。
「次の村までまだまだ距離はあるからな、今日中に着けるに急ぐぞ。」
「はい。」
「お腹すいてるのに...」
「自業自得だな。」
突き放すようなタルホの言葉にリリスは背後からタルホに蹴りを食らわせた。
勿論また頭に鉄拳をくらったのだが。
そんな2人を乾いた笑いで見ているポポル。
はたから見ればおかしな3人組。
そんな3人組は足早に村を目指すのであった。
