てんちゃんは、我が家が最初に迎えた保護犬(元繁殖犬)です。



ゆっくりゆっくり


被災地にいるためお見合い無しで、写真のみで申し込みました。


キャバリアが何頭かいたのですが、他のもっと若い子は問い合わせがあるため

てんちゃんでということになりました。


ボランティアさんと待ち合わせて、初めてあったてんちゃんは・・・


なんと写真と違う子でしたあせるもっと年上の子と写真が入れ替わっていたようです。


写真はスマートなキャバちゃんだったのですが、見事なおデブっぷりブタ

立って歩こうとしません。

キャバリアというよりセントバーナードかビーグル??というお顔だちでした。


口の炎症がひどいらしく、口が閉じれずにヨダレがだらだら・・・

ちょっと動くとハアハアと荒い息・・・

おっぱいはびろびろ~ん

太りすぎで歩けない


私は初めて見る繁殖犬の実態にショックを受けました。

どんな生活を送ってきたんだろう。。。この子・・・

でも、子供たちは単純に「可愛い可愛い」と大喜び晴れ


夜中に帰ってきたパパも、テンちゃんを見て「可哀そうすぎる」と絶句。


しかも、絨毯やワンコベットでジョーっとやっちゃったのですが、

おしっこのあとに点々と血の混じった膿が・・・


翌朝すぐ動物病院へ連れていくと・・・


口腔内腫瘍あり(一般的に悪性の可能性9割)

それ以外にも歯肉はあちこち腫れている

血膿は子宮内膜症によるもの

膀胱がいびつ(ポリープもしくは膀胱炎を繰り返した痕)

血液検査しようにもドロドロですぐ血が固まる


と散々な結果に・・・

口腔腫瘍にしろ子宮にしろ、命にかかわる問題だし、腫瘍はパッとみてわかる(口からあふれている)ので、この状態(未治療)で里親募集されていたのが信じられないと・・・


ゆっくりゆっくり-お散歩中のてんちゃん 私を見上げるてんちゃん

移動の連続でストレスがかかっているので、今日はこれ以上の治療はできない。

とにかく抗生剤で1週間様子を見て、ゆっくり休ませてあげるように言われ、

てんちゃんと泣きながら動物病院を出ました。

悪性腫瘍だなんて・・・


実はパパの実家のわんちゃんは口腔腫瘍で亡くなっています。

顔がパンパンに腫れ、ごはんが食べられない姿を見ています。

それについ最近、近所の奥さんの実家の犬が口腔腫瘍と診断され、あっという間に亡くなったという話を聞いたばかり。


目の前まっくらで、あわてて保護主さんに連絡すると、「引き取ります!東京で治療するので安心してください」と言ってくださいました。

そのかわりキャンセルになった5歳のキャバリアがいるので、代わりにどうですか?とのことで、

それが今いるティアラです。


てんちゃんが東京に帰るまでの間、私はほぼ引きこもり状態で

ずーっとてんちゃんと2人、家でのんびり過ごしました。

子宮が悪いため頻尿だったので、1時間に1回、庭に出て2人でひなたぼっこしていたら、

おうちで粗相することはなくなりました。

夜も11時くらいに庭に出すと、朝までおもらしなしニコニコ


しょちゅう庭にいたので、ご近所のお友達から、いっぱい撫ぜてもらいました(^∇^)

みんな「ペットショップにいるワンコのお母さんは、こんなふうだったんだね。

てんちゃん苦労したね、頑張ったね」と言ってくれました。

             

         ゆっくりゆっくり てんちゃん


我が家に来た日から、とにかく私にべったりのてんちゃん。

常に私の見えるところにずりずり移動し、2階に上がるときゅうんきゅうんとソプラノの可愛い声で呼びます。

ダイエットのため歩かせたくて(なにしろ骨格は華奢なのに10.5キロ)、わざとあちこち移動したりしました(笑)


お散歩も休日は家族総出でちょっと遠いコースへ。

てんちゃんはすぐ座り込むのでいざという時のためいつもカート持参あせる

家族の顔ばかり見て歩くので、

「あ~てんちゃんが落ちた~!」溝にはまったこともありました。


今まで家族を知らなかったてんちゃん、

こんなにも家族を欲しているてんちゃん、

こんなにも懐いているてんちゃんを東京に帰していいのか?

でも、東京の方がいいお医者さんがいるだろう・・・

実家の犬の死を見ているパパは

今ならまだ子供たちの傷も浅いから帰したほうがいいと・・・

次に来る子も決まっているので、その子を幸せにしようと決めました。


その頃は悪性の可能性9割という状況だったので、

てんちゃんを留守番させたくなくて(ロッキーがいるので一人じゃないんですが)

ずっとケージ暮らしだったのでケージにもなるべく閉じ込めたくなくて、

扉は開けっぱなしだったのですが、人のそばがいい子なので全然入りませんでした。

いつも隣にいて話しかけ(隣でぐーすか寝ていましたが)毎日抱きしめて泣いていました。

子供たちがいない昼間、お風呂、寝る時など・・・

てんちゃんは泣いてる私の顔をいつもぺろぺろ舐めてくれました。

あまり熟睡もできなくなって、な、なんと私はストレスから突発性難聴になってしまったのでしたショック!


東京に行って、てんちゃんは良性だとわかりました。

そして悪いところを治してもらって、里親募集中です。

どなたか愛にあふれる温和なてんちゃんの家族になってあげてください。



ゆっくりゆっくり


よろしくお願いします。