人はどうして長い距離を走れるか?
ひとつは、身体に対する脚の長さである。
もうひとつは、体毛がなく、汗をかいて身体を冷やせるからです。
で、ランニング学会での、伊藤静夫先生のお話です。
人は他の動物と比べると、短い距離では、敵わない。
しかし、放熱能力に優れているので、炎天下でも、
長い距離をゆっくり走るのは、他の動物より優れている。
この特性を生かしたのが、持久狩猟です。
獲物を追いかけて、追いかけて、
見失えば、足跡を見て追いかける。
逃げる獲物を追いつめて、熱中症にさせて最後に捕まえる。
持久戦による狩猟です。
走ることによって、人類は進化してきたという説です。
やがて、農耕生活になり、車ができ、コンピューターができ、
ということで、人の不活動に、先生は警告されていました。
話は少しそれますが、最近のマラソンブームは、
人の眠っていた本能が目覚めたような気がします。
ゴールした笑顔は、獲物を捕まえた笑顔と重なるように
見えたりします。
ブームで終わらせてはいけませんね