ネタバレを含むのでご注意を、

NARUTOについて語ろう。いや語りたい…



何せこれはただの忍者漫画ではない。

コメディでもない。




これは「火垂るの墓」や「はだしのゲン」に引けを取らない残酷な戦争漫画なのである。



数百以上のストーリーをかけて完結に至った世界的にも有名な超大作なのだが、それらの回には平和とは如何にを考えさせられる要素が上手く散りばめられている。



特にそれを全面的に出している回を今回は紹介して語りたい。




一応ここから疾風伝以降のネタバレになりますので、ご留意ください。





詳しい回は忘れたが、しかしそれはペイン襲来編での

長門とナルトの最後の密談の回だ。


勿論ナルトを見ている方はご存知であろう。


知らない方にそこまでの経緯を物凄く簡単に説明すると


長門は主人公ナルトの敵である。


そして長門はナルトの恩師でありかつ、過去に自身の恩師でもあった自来也を殺した。


さらにナルトの里も壊滅状態に追い込み多大の被害を出した。


自来也は自伝書としてこの世の平和を綴った物語を人生かけて書いていた。また自来也はこの世から争いのない平和な世界を作るという理念を大事にしていた。


そして長門はペイン六道という6体の人形を遠距離から操るという能力を持っていた。(詳細には違うが割愛)ナルトらはそれらの人形を倒した。


そして争いの終盤にて、ナルトが長門の居場所を感知し、更に長門と停戦の密談に持ちかけようという無謀な行動に出た。


何やかんやあり、2人が密談をする流れに…




そしてここの密談が今回のタイトルの理由に繋がり、かつ私の戦争の考え方を大きく変えたシーンとなった。

ここからは私の頼りない記憶だけを元にコンプラを避けるためにも雑なセリフシーンを展開していきたい。





ナルト「話し合いがしたい」




長門「何故だ」




ナルト「あんたがどんな事情でこうなったか知りたい、それを知った上で許すかどうか(争いをするか)決断したい」




長門「そうか」




ナルト「なんで自来也の弟子でありながらこんな争いをしでかした?」





長門「私は2度大事なものを失った」





〜回想シーン

中身を端的に言いますと、長門は忍界大戦時代(現実で言う世界大戦)にて、幼少期に親が兵士と間違われ目の前で殺され、戦争孤児に。(1度目の失い)途方に暮れる中、弥彦と小南に出会う。2人もまた戦争孤児。そして自来也に出会い、3人で自来也の弟子となる。そこでの長門は正義感の強く、自来也のことを好んでいた。それと同時に小南、弥彦を守ることを生きがいにする。数年の修行後に3人は旅立ち、同時に暁という弥彦をリーダーとした平和を掲げるグループを立ち上げる。そして協力を呼びかけたある国に騙され。小南を人質にされ、その国の長が解放したくばリーダーの弥彦を殺すよう長門に指示、そして弥彦が自ら自決し死亡。(2度目の失い)





ナルト  しょんぼり…





長門「俺の話をしたお前の答えを聞こう」





ナルト「お前の事情は分かった、だが、やっぱり俺はお前らを許せねぇ、けど自来也は俺に平和を託して死んだ、その意志を受け継ぐからお前らを殺さない。」






長門「馬鹿を言うな、戦争が無くなるまで待てと言うのか 自来也の言ったことなんて、理想論の自己満で嘘なのだ。この世が忍びの国であり、人の憎しみの連鎖がある限り戦争はなくならない。本当の平和などありはしない。」






ナルト「その連鎖を俺が断ち切ってやる。平和があるならそれを掴み取ってやる。」







長門「貴様何故それを!?」






〜回想

実はナルトのセリフは過去に長門が自来也に言ったセリフと1字1句同じ。自来也はそれを聞いてつかさずその言葉を自伝書に書き記した、同時にその本の主人公をちょうど食べていたラーメンの具材、「ナルト」と命名した。





ナルト「それがナルトだ!!」






長門「ふっ…、貴様を見てると、昔の自分を思い出す。」




長門「輪廻転生!!」

※輪廻転生 その名の通り死んだ死者を蘇らせる技、大量のチャクラ(生気に等しい)を必要とする。しかし術発動時から過去一定の時間範囲で死んだ者しか蘇らせれない。その時間以降の死者は不可。






小南「長門それはっ」







長門「もういい!!私にもう1つ新たな道が出来た、諦めかけていた道が…」





村の多くの者が息を吹き返し、長門がものすごくやせ細る。




長門「私が木の葉に来てから殺めた者は間に合うこれが私の今できる最大限だ。」








長門「戦争は双方に傷つけ合い死を伴う、大切な人の死ほど受け入れられず、死ぬはずが無いと思い込む。特に戦争を知らないお前らの世代は仕方ない、死に意味を見出そうとするが(争いで死ぬのが当たり前の世界だから)、あるのは無だ。」







長門「ゴミのような死と、憎しみ、癒えない痛み、それが戦争だ。ナルト。貴様がこれから立ち向かっていくものだ。










長門「俺の役目はここまでだ。」




長門が亡くなる。





この後ナルトは小南と和解の話をし、ナルトは里へ帰還。村の英雄となった。



所々抜けている部分があると思いますが、ご了承ください。


出来ればこのシーンを実際にポップコーンを片手に素晴らしい作画とBGMを通して味わって欲しいです。


このストーリーのポイントは戦争とは憎しみという負の連鎖であるという事だ。


長門の過去において、なんの理由もなく家族を殺され更には親友さえも失った。2つとも当時の忍界対戦での被害者であり長門自身それらに憎しみを抱くと共に負の連鎖に巻き込まれたのだと実感した。


そこから世界の一部を破壊し、世に大きな痛みを知ることで世間の認識を改めさせ負の連鎖の無い新たな世界を作る。その破壊のための兵器(ナルトの力)を手に入れるためにナルトへと立ちはだかった。というなんとも小学生の夢に出てきそうな極論的な構想ぷりを展開しているのだが、これは現実でも同じです。



ロシア、ウクライナ戦争含め、各国の紛争はまさに過去の歴史からの憎しみによるもの。今さら解決出来ない等はまず有り得ない。国の王の一言で戦争が終えられるのにもかかわらず、戦争を続けるのは己のメンツ、他国の不当な対応、地理的な歴史を理由にそれらの憎しみを正当化させている。


ナルトを見ていればこれ程綺麗な負の連鎖を踏襲されている事はお分かり頂けるだろう。

結局の所戦争は人同士の憎しみの他ならない。そうでないなら、歴史等を理由に人の殺し合いを実行させるような狂った考えには至らないだろう。NARUTOを見ていればどれほど愚かで馬鹿らしい茶番かが容易に分かる。





またこの作品はこれら戦争の終わらせ方まで示唆されている。

それは相手を知り、信じることである。




ナルトが長門へ和解を試み。そして長門が自身の過去と考えを明かす。

それから互いを知り、また話し吟味する。そして長門が己の思想ではなく、ナルトの思想を信じ、託す。




いずれにせよ、この対話を通して2人のそれぞれが抱いている思想を共有することで他人か自分のどちらの考えを信じるのか選択がなされ、平和へと繋がるのである。

何と建設的でコスパの良い解決方法だろうか、なぜこんな簡単な事をしない、はたまた出来ないお国の代表者が人々の上に立てるのだろうか。これ以上ない疑問である。




しかしこれらは私たちにとって他人事とは言えない。

結局の所、戦争とは人同士の争いの最大化という所にあり、元を辿ると個々の争いにほかならない。



たとえ世界が平和になろうとも、国内が平和出ないなら元も子もない。その点から見てもこの負の連鎖は物凄く身近にもあるように見えてくるだろう。




そんな些細な個々の争いが解決出来なくして果たして世界の平和など達成できるものか。




なので私はナルトとしてこの日の国の王となり、国内のあらゆる負の連鎖を断ち切り、いづれ世界の平和を掴みとる!!











と眠い目をこすりながら無機質な鉄の塊に指を叩く若者の戯言です… 



俺の役目はここまでだ…                                    [完]