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楽しい塾経営

個人塾を開業して8年になります。

現在LD(学習障害)の中学生の学習指導をしていますが、うちでLDの子をみるのはこれで二人目です。

 

一人目のケースについてお話ししますと、この子がLDの診断を受けたのは入塾後のことで、入塾時には他の生徒と同様の指導を行っていました。定期考査が間近に迫っており、とにかく試験範囲の解き方の説明を一通りするのが精一杯でした。

 

保護者からLDの診断を受けたという連絡があったのが試験の直前のことで、とりあえず試験の結果を見て、作戦を立ててじっくりやろうと思っていました。

 

試験は散々な出来で、授業中に「わかる」「できる」「大丈夫」と言っていた問題がほとんどできていませんでした。

 

ところが、「さあこれから」と思っていた矢先、保護者から退塾するとの連絡があったのです。

 

そんなわけで一人目の時はLDの子どもに有効な指導法を模索することもできませんでした。

 

 

この生徒以外にも「これはどう考えても定型発達ではないやろ」と思うケースはあったのですが、保護者が専門機関に相談もしていないのに「LDではないですか」とは聞きづらいので、わからないまま入試まで指導をしました。入試については受かりそうなところをお勧めし、無事合格したのですが、取ってきた点はボーダーギリギリで、あと1か月入試が遅かったら受かっていたかどうかわかりません。その子の成績はずっと下がりっぱなしだったからです。

 

 

今までうちでみてきたLDまたはLDではないかと推測される生徒に共通しているのは

「定型発達の子がほぼ確実に成績を上げられる方法がこれらの生徒にはほとんど通用しない」

「やってもやっても、あるいはやればやるほど成績が下がる」

ということです。特に相対的な成績(偏差値、等)については、上げるのは至難の業です。方法論が正しくても現実には時間等の制約があるからです。

 

 

今回二人目の指導を始めるにあたって考えたのは、

・何ができて何ができないか、どこが伸ばせそうでどこが伸ばすのが難しいかを探る。

・できないことをできるようにするのではなく、できる部分でできない部分をできるだけカバーする。

ということでした。あとはやりながら考えようと思いました。

 

保護者からは点数という結果に表れなくても、何か少しでもわかること、できることが増えてくれればいいと言われています。

 

入塾後1ヵ月半が経ち、できることとできないことが少しずつ見えてきました。定期考査の合計点は、試験範囲をほとんどやっていないにもかかわらず大幅に上がりました。入塾がいい刺激になっているのかもしれません。できる部分を伸ばせるようにいろいろ試してみようと思っています。