昨年4月に入塾したLDの生徒の高校入試が終わりました。
無事に志望校に合格しました。しかも、入学金・授業料免除の特待生です。
ここで入塾してからの10ヵ月を振り返ってみたいと思います。
〇入塾7ヵ月で偏差値が9アップ(当塾新記録)
成績の伸び具合については、入塾後最初の試験から点数が動き始め、その後も試験の度に点数が上がっていきました。入塾後7ヵ月の試験で偏差値にして入塾前から9ポイント上がり、その後は横ばい状態です。
この「7ヵ月で9アップ」はうちの塾の新記録です。
〇できることだけをやる
多くの時間をできることとできないことの仕分けに費やしました。
できないことについてはできるだけ捨てるようにしました。たとえば他の子が100点満点のテストもこの子は50点満点になったりするわけです。
そうしているうちにこちらもできることとできないことがある程度予測できるようになり、できそうにない問題を最初から外し、効率的に学習を進めることができました。
〇答え合わせのチェック
この子の場合、答え合わせができません。間違った答えを〇にしてしまいます。
ですから答え合わせの練習をさせています。自分で答え合わせをしたものをこちらでチェックしているのです。
しかし、このチェック作業も困難が伴います。低学力の子にしばしば見られるように、この子も非常に判読しづらい字を書きます。ときどきこの子自身が自分の書いた字にだまされることもあるくらいです。
〇指示通りにするのは難しい
宿題忘れや小テストの提出漏れが頻発します。授業のない日も宿題をしたかどうか、確認のための連絡を取る必要があります。連絡してもスルーされることもあるので保護者に連絡することもあります。
その他、指示した通りに物事が進むとは思わない方がいいです。辛抱強く何度も同じことを言うしかありません。
〇保護者としっかりコミュニケーションを取る
本人の状態については保護者とは頻繁に情報交換をするようにしているので、かなり共通認識を持つことができています。保護者も積極的に本人についての情報を提供してくださり、指導方針を決める上でずいぶんと助かっています。
〇周囲が疲弊する
一口に学習障害といってもできることとできないことはひとりひとり違いますのでかなりの量をやらないと判別がつきません。
また、指示した通りにできない、同じことを何度も言わないといけない、など、膨大な時間と労力が必要です。
また、怒られないためにうそをついたりごまかしたりしますから、腹が立つことも多々あります。ですから保護者が学習障害の子どもの指導をするのは極めて困難です。
保護者とコミュニケーションを取るのは保護者のストレスを軽減させる意味もあります。
〇集団指導では難しい
集団指導ではできない問題は飛ばしてできる問題だけをやることはできませんし、学習障害の子にできる問題は他の子は一瞬で終わってしまいますから、学習障害の子は大半の時間を無駄に過ごすことになります。
うちの塾の子も集団指導を受けていた前の塾では成績はどんどん下がっていました。
また、学習障害の子の成績を上げることができる学習塾はそんなにたくさんありませんから、時間をかけて通塾するより、オンラインでしっかり面倒を見てくれる塾を全国から探す方が早いと思います。通塾にかかる時間と労力はばかになりません。
