少し遠いけれど評判のいい塾と近くて普通の塾があったとします。
どちらに行かせるか悩みますよね。
教育熱心な保護者ですと「私が頑張って送迎していい塾に通わせよう」とお考えになるかもしれません。
あまり参考にはならないかもしれませんが、ちょっとこのデータをご覧ください。
うちの塾で公立高校入試を受験した生徒を、徒歩・自転車など自力で通塾したグループと送迎により通塾したグループに分け、それぞれの入試合格率を出してみました。
自力で通塾した生徒 合格率 92%
送迎で通塾した生徒 合格率 25%
「たまたま」と片づけるには差が大きすぎますよね。
もうひとつデータをご覧ください。
今までうちの塾に在籍したすべての中学生を、上と同様にグループ分けし、入試を待たずに退塾した生徒の割合を出してみました。
自力で通塾した生徒 入試を待たずに退塾した割合 13%
送迎で通塾した生徒 入試を待たずに退塾した割合 63%
実際に送迎をされている保護者から聞いたこともありますが、週に4~5回、自宅と塾の間を2往復するというのは、意外とハードなようです。ですから、ゆっくり時間をかけて成績を上げていくタイプの生徒の場合、親の方がしびれを切らしてしまうというケースもありますし、中には理想的なペースで成績が上がっているにもかかわらず退塾されたケースもあります。
しかし、送迎の大変さだけがこれだけの差の原因とはちょっと考えにくいのです。
やはり自力通塾と送迎通塾とでは何かが違うのだと思います。
その「何か」が何なのかはわかりませんが、いずれにしても、遠くの塾に通わせるのは慎重に検討をした方がいいということは言えると思います。
ちなみに、うちの塾では、オンライン授業を始めるまでは自力で通塾できる範囲しかチラシを配っていませんでした。
その判断は間違っていなかったのかなと思います。