Graduate

 

君の20歳の誕生日に

僕があげたスタジャン憶えているかい?

 

君が忘れていったレコード

ロング・バケーションまだ此処にいる

 

冬色の黄昏の街に

スカボロフェアが流れていた

 

大学を卒業する前に

田舎でお見合するのと君は僕に言った

 

その意味がわからない僕が

「そう」あと答えた時に君は寂しく笑った

 

君はアパートを引き払って

田舎に帰り東京から姿を消した

 

もう君のがいない部屋の

ドア越しに僕は君の名を叫んでいた

 

遠い日の詩

  

鳶がくるりと輪を描いた

春爛漫と茶畑に

淡い陽炎が立ち上る

 

夕闇染める蝉の声

熱帯夜の蚊帳の中のあ

おふくろの寝息の子守歌

 

案山子がふらりと旅姿

小春日和の山の向こうは

唐紅色に染まってる

 

深夜に煙る雪の舞

木枯らしに凍えた指を

おふくろの手に絡ませる

 

 Plastic Hero

 

鏡の中の自分を見ていたら

壊れそうな昨日が写ってた

 

もうこれ以上

振り返るわけにはいかない

 

僕はPlastic Hero

格好はつけたけど何もない

 

フライドポテトを頬張って

退屈そうに今日も過ごしてる

 

もうこれ以上

繰り返すわけにはいかない

 

僕はPlastic Hero

あてのない明日を待っている

 

Lynyrd Skynyrd ”Sweet Home Alabama”