こんばんはニコ
今日もこりずに80年代の名盤を聴いていきます。

私は丁度1984年頃から洋楽を聴いているのですが、当時は月に2枚くらい好きなアーティストのアルバムを買って、買い逃したものはレンタルレコード屋で数枚借りて聴くという音楽生活でした。

中学生・高校生時代は当時の人気の新作を買ったり借りたりするだけで精一杯で、通好みの名盤ってまず手を出さなかったし、ましてや過去の名盤を買って聴くということ自体が気軽に出来ませんでした。

それでも月に1,2回、暑い中や寒い中に自転車を漕ぎながらレコード屋に行ってレコードを買ったり借りたりして、家でレコードに針を落として聴くという行為がとても懐かしいですね。
何を買うか、何をレンタルするかを悩む時間も楽しかったりしました。
歳が完全にバレてますが懐かしくもささやかな幸せな時間でした。

なので80年代前半の未聴の名盤って本当にごろごろあることを痛感します。
正直、生きているうちにある程度聴けるのかという位です。

今はサブスクで気軽に数多あるアーカイヴに触れられるのでザッピングしながら聴くという贅沢なことができるのですごいことだなと思ったりします。


★今日のテーマも↓です★

◆{80年代未聴の名盤を聴くという試み}◆

◆アルバムの感想
・アーティスト名:Billy Joel (ビリー・ジョエル)
・アルバム名:Glass Houses (グラス・ハウス)
・リリース日:1980年3月12日

 

 

 



ビリー・ジョエルが1月下旬に東京ドーム公演で来日しましたね。
私はテイラーを見に行く予定だったので見に行きませんでした。
70,80年代に洋楽に染まった人ならほとんどの方が通ったアーティストだと思いますが、私も大好きなアーティストです。

そして毎月のように続いているビリーのニューヨークのマジソンスクエアガーデンでのコンサートが今年2024年7月の150回目で最後となるようです。

引退ではなく、その後は他の場所でコンサートをしたいと言ってくれているらしく嬉しい限りです。

テイラーと天秤にかけて観に行かなかった私が言うのもなんですが、次の日本公演があれば観ておきたい人です。

東京ドーム公演後にリリースされた新曲も個人的には好きな曲です。

このあたりは私の別のブログで紹介させて頂いてます。

 

 

 

今日は1980年にリリースされたビリーのアルバム グラス・ハウスの感想です。
まずは率直なキーワードからです。

1. 始まりはガラスの砕ける音! このアルバムの有名なオープニングスタート。
2. 1曲目はビリーの代表曲の一つだな。何度も聴いたがいつ聴いても気分が明るくなる。
2. 2曲目はロック調のアップテンポできたな。元気な曲だ。
3. いわゆるA面はヒット曲満載で文句なし。
4. ギター中心の元気で明るいビリーのロッナンバーがが聴ける。
5. 歌詞もビリー流の反骨精神が感じられるな。
6. いつものビリーのピアノが聴ける曲はないんだな。
7. いわゆるB面の曲達も佳曲揃いかな。
8. 8,10曲目はビリーmeetsビートルズって感じだ。
9. 総じてロックでビリーのヴォーカルが弾けてて元気なアルバムだ!


といったところです。

このアルバムについてよく言われることだと思いますが、シンプルなギター・ドラム・ベース中心のロックナンバーが多く、そこにブラスやオルガンが交わり、ピアノはメインではなく効果的に使われるという、ビリー流の明るいロックソングが詰まったロックンローラーとしてのビリーが聴けます。

ザ・ピアノマンという印象のあったロマンティックなバラードはありません。
5曲目の[All For Layna]が唯一、ピアノロックという感じの曲になってます。

以前、小林克也さんがこのアルバムの代表曲[It's Still Rock and Roll to Me]について下記のようなことをいってました。

「ビリーは音楽制作の中でファンに好かれる曲を作りながら時代の変化の中で常に悩んできた人だった。
そしてパンクやニューウェーヴが流行っている時にリリースしたのがこのアルバムから大ヒット[It's Still Rock and Roll to Me]。」

うる覚えなので違ってたらすみません...

僕も何度か聴いて、ビリーなりの時代への答えが[It's Still Rock and Roll to Me]であり、このアルバムであると感じました。
当時の時代へ怒りや皮肉が込められている、ビリーなりの反骨精神やロック精神が聴けるアルバムになっていると思います。

ビリーの声にも迷いがなく吹っ切れたものが感じられて聴いて清々しいアルバムです。

さすがに音の感触はオールドウェーヴな感じを受けますが、そこはまた上質なアンティーク品と同じ味があります。

なのでビリーのアルバム全般にいえるかもしれませんが、このアルバムを聴いて思ったのが、サブスクではなくてレコードで聴きたいてみないなということです。

例えばジャケットではガラスに向かって石を投げようとしているビリーが写っているのですが、レコードジャケットを眺めながら1曲目のガラスの砕ける音を初っ端聴くだけでも貴重なアナログ的な音楽体験だと思います。

ただそんなことをするとまた出費が増えていくのでやらないと思いますが...

ではまた。

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