こんばんはお月様

 

第一回目のアルバム投稿はこれです。

デフ・レパードの2022年のアルバムです。

 

Diamond Star Halos - Def Leppard

 

 

 

 

僕は行きませんでしたが、デフ・レパードは昨年モトリー・クルーとのカップリング・ツアーで日本にも来ました。

 

まずアルバム・タイトルがカッコ良いです。

 

「Diamond Star Halos」

 

ダイアモンド・スターの後光。

 

これはT-REXの[Get It On]の歌詞の一節らしく、メンバーが子供の頃のスターへのオマージュとして付けたタイトルだと思います。

 

グラムっぽい摩訶不思議な白黒を基調としたイラストとオレンジ色のバンド・ロゴとのコントラスのジャケも良いです。

これだけで期待が持てます。

 

僕のデフ・レパードば[炎のターゲット]です。

僕が中学生の頃に日本盤のレコードを買った記憶があり、その帯の邦題の印象があるので[PYROMANIA]ではなくあくまで[炎のターゲット]です。

 

発売から1年以上は経ってる時に買ったのですが次作のヒステリアがまだリリースされてないので一応リアルタイムでした。

 

セカンド・アルバムのハイ・アンド・ドライを名盤とするハードロックファンもいるが、これはリアルタイムはおろか、今の今まで通して聴いたことがなくコメントできません。

ヒステリアは良い作品ですが作り込まれた感じがするのでやっぱり[炎のターゲット]なのです。

 

今作に[炎のターゲット]は求めないがグラムというキーワードがリリース前から出てたのでバンドが初心に戻って作った作品なような気がして期待はしていました。

 

話はそれましたがこのアルバムを聴いていくときの気持ちを綴っていきます。

 

まず1曲目 の[Take What You Want]、良い !

イントロが良いしジョーの歌い始めの声もカッコ良い。

なんか若返ったみたいな声している。

ギター・ソロもわかりやすくもスリリングだ。

 

2曲目の[Kick]、これも良い!

かなりT-REXっぽいが、T-REXをはじめとする往年のブリティッシュグラムのカッコ良さを改めて見直させてくれる曲だ。

 

ベテランバンドとなった今までのアルバムになくなってしまった若々しさがある。

 

3曲目の[Fire It Up]。ここまで立て続けに良い! 

まさかのここに来ての最高傑作か? という期待が一気に湧き上がる程です音譜

デフ・レパード・ミーツ・グラムというほんのり妖気と猥雑さが感じ取れるのが良い。

それでもデフレパらしい元気さが勝っているので違和感が全くない。

 

ここにきての新境地と言えそうなカッコ良い曲が続くとこのまま一気にこのまま攻めて欲しいと思ってくる。

 

そしてこれはその流れに乗りそうだ。

 

だけど4曲目[This Guitar]はバラードだった。

ここでちょいテンションが落ちる。

デフ・レパードにバラードはつきものだが勢いの流れを自ら逸らしてしまうような良くない意外性を感じる。

カントリーっぽさが少し薫るポップ・ロック・バラードだ。

コラボしているアリソン・クラウスはカントリー界のアーティスト。

いや、いい曲なのだがこのアルバムの流れの中で違和感が出てきてしまう。

 

5曲目の[SOS Emergency]はロックに戻る。これは良い。

往来のデフ・レパードさしさが強い曲、明るく元気な曲だ。

前曲のバラードは帳消しにしたくなるほど1~3曲目と同レベルのカッコ良い曲だ。

 

これ以降は1〜3曲目程ではないがロック・ソングは一定の水準をキープする。

 

ただ2,3曲に1曲のペースでバラードを挟んでくるガーン

メロディも綺麗で決して悪いバラード・ソング達ではないのだがこれがどうもペースを乱されるガーン

 

それがこのアルバムの魅力を失せてしまっている気がした。

 

6曲目以降は特出して好きな曲が少なくなる。

 

13曲目の[Lifelesss]は前述のアリソン・クラウスとコラボした曲で、爽やかなメロディで個人的に好きな曲。

アメリカのラジオでうけそうな曲だ。

 

ラストの[From Here To Eternity]はデフ・レパードはやっぱりブリティッシュ・ロック・バンドだと当たり前のことを再確認させていくれる。

少し重めのリズムにマイナー調のメロディが映える佳曲。

ヴィヴィアンかリックかわからないがギターソロも素敵に決まっている。

 

通して数回聴いたが、ヴァラエティに富んでいて悪くはないアルバムだ。

 

ただグラムというキーワードに拘らずも一気貫通でロックの弾ける楽しさを伝えるアルバムにして欲しかった、というのは僕だけか。

バラード曲は1曲のみにして、後半の適切なポイントに配置するのがよかったのではないか。

バラードはやっぱり必要だったのか... とどうにも悔やまれるアルバムだ。

 

彼らの偉大なるアーカイブと並びうる名作となりえる雰囲気と要素はかなりあった。

そこまで行ける作品になれたはずだったので尚更惜しいアルバムだ。


ではまた。

 

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